10数年前にホームページを閉鎖し、アメブロへ移行した際、転載できていなかった記事があるため、これから少しずつ掲載していきます。
2010年3月10日に書いた記事です。
当時の記録として、そのまま残しておきたいと思います。(2026年4月16日)
言葉を伸ばすために特に大切なのは『否定しない』ということだと思います。
私は自分では『否定しない』ということに努めていると思っていたある日、有香とST(言語聴覚士)の先生のやり取りを見ていて、愕然としました。
…有香がSTの先生に向って赤い物を指しながら
有香
「あお」
先生
「あ~か」
私なら「青じゃない、赤」と答えたと思います。『否定をしない』ということは、こういうことなのか!と、目から鱗が落ちる思いがしました。
それ以後、自分の口にする言葉を、自分自身で聞いていると、否定的な物言いが多いことに気付きました。
有香が3歳の頃から、なるべく否定的な言い方はぜず、肯定文で伝えるように努力をしてきました。(←勿論、完璧ではありません)
私は人から「どんなことに気をつけて子育てをされたのですか?」と聞かれると、上記の話をさせていただきます。
先日、友人と3歳のお子さんのやり取りを見ていたときのことです。
お子さんがパンを手に持たずに、お皿に口を持って行き食べる姿を見て、友人が言いました。
「○○ちゃん、パンは口で食べないで、手で持って食べてね」
そこで私は言いました。
「今の場合、『手で持って食べてね』と、正しいことだけを伝えた方が有効だと思うよ」
友人は、なるほどこれが否定なのか…と思ってくれたようでした。
しばらくして、有香と3歳のお子さんが二人で一緒にトイレに行きました。
友人は「有香ちゃん、さっきみたいに、トイレットペーパーをいっぱい引き出さないでいいからね」と声をかけました。
それを聞きながら、『もう一度伝えるべきか、しつこいか?』と自問自答の後、友人に
「今の場合は、『トイレットペーパーはこれぐらい使ってね』と、伝えた方が分かりやすいと思うよ。『…しないで』と言われても、どうすべきかが分かりにくいと思う。否定形で伝えない方がいいよ。しつこくてごめんね」と伝えました。
友人は「ありがとう。気がついたことはもっと教えてね」と言ってくれました。
『否定しない』とは、このような、日常の些細なことです。些細なことでも毎日数回あれば、1年、2年と月日が過ぎれば膨大な量になると思います。
子どもに向ってのみ『否定的な物言いをしない』ということは難しいでしょう。
自分以外の人に向って、誰に対してでも『肯定的な言い方で伝える訓練』をするのがベストかと思います。
現在10歳の有香に対してですが、
「寄り道しないで行くのよ!」と言ってから、あっ、まずいと思い「まっすぐに行ってね!」と言いなおしたりすることがあります。
「何回言ったら分かるの、○○でしょう!」と言いかけて、『何回言ったら分かるの』は不要だな…と思い、言葉を呑み込むこともあります。
不必要な言葉で傷つけてしまったら、すぐに謝ります。
『否定しない』 簡単なようで、本当に難しいことです。