不倫の末路は悲惨だ、とか、因果応報は必ずある、と小気味いい記事を見かける。


 しかし、私の知っている不貞者達は、幸せに見えた。

 男は、会社の同僚と不貞関係を持ち、妻子を捨て、再婚。

 男は、父方の叔父だ。

 再婚相手との間に子どもはおらず、定年後は、海外留学生の支援などの活動をしていた。


 晩年、余命宣告を受けた叔父は、私の父に

「死ぬ前に、息子に会いたい」

と泣き言を口にしたそうだ。

 そして父の手配で、叔父は数十年ぶりに父子の対面を果たした。


 叔父には、因果応報はなかったように思う。

 妻子を捨てて不貞相手と一緒になり、大手企業の共働きで生活は安定。

(社内不倫→略奪婚した叔母も、定年まで勤めた厚顔な人)

 死ぬ間際には、見捨てた息子にも会えて、ワガママが通った人生。


 叔父のような男は、クズだ。