こんにちは!
東京の下町、谷根千から発信!
こころとからだを繋ぐ勇気づけ鍼灸師、やまさきゆうこです。
前回の投稿で、父の膝のことを書きました。
膝の手術をもしすすめられたら、スグ『お願いします』って、決断しないで、しなくてもいい方法も探して、もし見つかったらそれで一年は様子を見てほしいです。
膝の手術してうまくいく人ももちろんいるし、手術した方がいい場合もあるので、これが正しいというわけじゃなく、私の父にはこれをしてもらったらこうなったという一例です。
膝骨折してるのに入院無し!手術無しだなんて!常識を逸脱してるーーー!
と思われた方も多いのではないでしょうか。
父の膝の病名は大腿骨内顆の骨壊死です。
詳しく知りたい方はこちら↓
骨に血がいきにくい状況が長期間続き、骨が壊死して軽石みたいにもろくなっていたところを、骨と骨で頻繁にガツンガツンやって削っていたんです。
相当な激痛です。
だいたい、人工関節置換術をすすめられます。
ですが、私はこう思いました。
骨は毎日破骨細胞によって破壊され、新しい骨が出来ている。
ということは削れてしまったところは復活する。
骨壊死にいたった動脈血の補給を改善して、股関節の角度を変えて、膝の内側に負荷がかからないような立ち方歩き方ができるようになれば大丈夫なんじゃ?
私は父の立ち姿を見ました。
改善点は猫背とガニ股。
具体的にアドバイスするのは、
- ボーリングの球を胸の前で持っているイメージで立ち、歩くこと
(重心を少し上げるため)
目線は遠くに
歩幅を広く
かかとから着地
胸から歩く
おしりの穴を締める
ただし!
身体の関節がガチガチの状態でこの注文を出すのは危険です
上体を起こそうにも、腰に痛みが走り起き上がれません
いつも転ばないように転ばないようにと、足元に注意を払って小股で歩いていた人に、
急に遠くを見ろ、大股で歩け、かかとから!と言われても
股関節はガチガチだし、ふくらはぎも固まっていて、つま先が上を向くのは容易ではありません。
だからまずは、各関節を緩めること!
緩めて動かしやすくなってはじめて、運動指導ができます。
父の場合もそうしました。
うちの父は77歳。猫背でガニ股歴何十年。
まっ先に緩めるべきは……
股関節!
股関節を緩めるのに大事なのは、おしりの筋肉と、太ももの筋肉です。
なぜ股関節が大事かというと、
ガニ股は大腿骨が外旋した状態で固まっていて、
それに伴い、膝の内側に負荷がかかるようになっているからです。
大腿骨を正常位に戻し、膝を真っ直ぐにしたいというのがねらいです。
そこをしっかり柔らかくしたら、今度はふくらはぎを柔らかくして、足の裏と足の甲の腱を伸ばし、足首に柔軟性を取り戻します。
そうすることで、つま先が上を向き、かかと着地ができるようになります。
足が上がっていない=【つま先が上を向いていない】
つま先が下がっていて、ずり足歩行だと、簡単に凸凹につまづき転倒してしまいます。
これで大腿骨頸部骨折なんてしたらもぉーーーー
最悪です
円背という猫背になると、自然と膝が軽く曲がったままになります。
それが自然と身につく身体を安定させる術なのです。
膝が軽く曲がったままを想像してみてください。
その状態だと膝の中の血管もくの字になっているので、曲がったところが狭窄して血流障害が起こり、大腿骨の下端に血液が流れにくくなり、、
骨壊死ちーん
父の膝はこれが起きたんだと思います。
長くなりそうなので今回はここまで!
次回は、上半身のことを書きます。
膝が悪くて治療受けに行って、膝だけ触るとこだったら即病院変えた方がいいです。
顎、首、鎖骨、腕、腹筋も大事
(↑あえて専門用語を使わないよう書いています)
↑ふくらはぎを柔らかくしているところ