占い師でオカスピクリエイターの
ふぉよん改めつっきーです。
見にきてくれてありがとう。
「視える」人の短い怪談です。
わたしにタロットを教えてくれた
平慈斉（たいらしげなり）さんは
小柄なおじいちゃんだったけど
合気道だったか太極拳が強くて
四柱推命、人相、手相、易、
タロットetc...何でもできる
占い師でした。
元々カルチャーセンターで
手相を教えていて
その生徒さんと偶然
昔の職場で一緒になりました。
お互い占いを習っていた話は
全く知らなかったけど
あるときそういう話になって
手相教室でわたしのことを
「すごく当たる」と
聞いていたそうな。
晩年は夜中に警備のバイト、
日中は占いの講師とイベント出店
狭心症でいて、休む間が
なかったようです。
たくさんの占術ができるのに
お金を受け取れない
性格だったみたいで
「イベントにくる人は
楽しみにくるんだから
そんな高いお金を取っちゃ
いけないんですよ」
といっていました。
夜中は、昼間いないモノが
活動を始めます。
平さんは視える体質で
夜の駐車場で警備をするときは
ずいぶん気味の悪い
思いをしたようです。
「この前は二人くらい（霊を）
背負い投げしましたよ」
なんていってたそうな。
施設内を見回る先で
無言でうつむく人がいたら
それだけでも肝が冷えますが
人と霊は見え方は変わらなくても
発する空気が違うのです。
夜中、曲がり角の先で
そういうモノに出くわして
それがもし向かってきたら
背負い投げできるように
練習しなきゃ！
追悼の怪談でした。
コミュニケーションの星座さん
だったので
こうしていろんなところで
平さんの話をしていこうと
思います。
お客さんの人相を見て
トラブルに関係する人が何人いる
ということまで当てているのを
目の当たりにして
びっくりした思い出。
そのあと何か色々話して
お客さんが爽やかな顔で
帰っていきました。
当たることが重要じゃなくて
「こうするとこうなる」と明示して
お客さんがハッピーになる
行動の選択肢を知れるのが
占いの楽しいところと思います。
お客さんを待つ間の
タロットの並べ方なんかも
教えてくれたなあ。
こうじゃなかった。
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