利益と現金が一致しない2つの理由(減価償却費)

 

なぜ決算書上の利益と現金が一致しないのか?

 

1. いわゆる「掛け」によってタイミングがずれる

2. 減価償却費

3.在庫は仕入れの製造の支払いが先行する

4.借入金の元本部分の返済は、P/L上の費用に該当しない

5.法人税は決算日から2か月後まで納付される。3/31⇒5月に現金が出ていく

 

本文減価償却費(=非現実支出)によってズレる理由

⇒現金の流出はないが、P/L上の費用として引き算されて計上される 。

 

 減価償却費とは、固定資産(例えば、PCなど)を購入した時に発生する費用項目。

会社から出ていくお金なので、費用に計上されるが、固定資産は長持ちするので、一度に支払うのではなく、毎年少しづつ引き算していくもの

 

 例)PC:40万円、4年使えると想定して、毎年10万円づつ4年 

 例)ソフトウェア:一般的には5年。無形の固定資産もある! 

 例)工場建てる:30億円、構造や用途により年数が変わる(鉄筋は38年か木造は15年) 

 

マメ知識

用途により、計上される項目が変わる 

売上原価 物を作るために使うPCの場合 

販管費 物を売るために使うPCの場合 

 

主な減価償却資産の耐用年数表 国税庁HPより https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/pdf/2100_01.pdf

 

 

 例)PC:2020年に40万円で購入、耐用年数4年

現金として、2020年に支払っている

その後、毎年10万円づつ営業利益が減っていく。

減価償却累計額、3年で30万円、簿価は10万円。簿価:PCはまだ10万円の価値があるという考え方。

(無形固定資産の場合は1円は残さない。)

しかし、5年目も使える。減価償却の後4年経過後、固定資産1円の残すという不思議なルールがある。

備忘価格ということもある1円。

特別損失の項目の「固定資産除却損」 最後に処分する時

 

売却して15万円で売れた⇒固定資産売却益