昨日 始めて 中国系の地域密着型介護事業所を訪ねて行って来ました。知合いの中国人は 旧満州から引き揚げた残留孤児を中心に在日中国系高齢者の為に通所介護事業所―百合花ディサービスを始めました。事業所の場所は 広島市安佐北区と広島市中区広瀬北町の2箇所にあり、令和元年に入る今年に7年周年を迎えました。

 

 

経営者の孫明(日本名:益田 賢太郎)は 17歳の若さで俺が知らず ただ心の熱い一人の少年で中国の故郷大連を離れ、日本の広島県に訪れて来ました。同時 30年前である1989年の中国は 自由市場、改革解放政策を暗中模索しているところであり、沢山の中国人達がハングリー精神を持ち、自由経済市場の波に乗り、より良い生活を求め、海外を出る選択をしました。創業者精神、パイオニア精神の魂を込めている孫明は 機運に乗り、ビジネスを上手く切り開けました。

 

 

40歳を迎えた孫さんは 社会還元の為に高齢化している中国系年寄にディサービス、訪問介護事業所をスタートしました。1972年 日中国交正常化して以降、1万人以上の中国残留邦人が1981年から始め、肉親を探し為、日本に引き揚げる政策を日本政府は実施しました。その中で、2018年2月末に厚生労働省により凡そ、2556人は 日本に永久帰化しました。

 

 

言葉と文化の違いは 日本の生活では苦労の連続でした。在日中国人達が 医療、看護介護系に従事する人が少ない、日本の看護・介護業界に深く関わっていないのは現状です。中国残留孤児達の殆どは68歳以上の高齢者になり、医療的なケア、身体介護を必要とされる人が増えて来ています。しかし 中国残留孤児達を受け入れる事業所は 少ないです。

 

 

 

中国残留孤児達の事情や文化について良く分かる人材を求められております。日本人の介護職員は 中国語、中国文化をよく勉強し、残留孤児高齢者達の心理特徴、行動様式への理解が必要です。中国人は 介護職員として残留孤児高齢者の中に入ったら 一番理想的なケアかも知れません。

 

 

ますます 深刻化して来るアジア高齢者達が人生の最後に質の高いケアを提供していくことは 国政レベルの課題だと思います。孫さんとの出会いは とっても良い刺激を与えてくださり、中国残留孤児に何か出来ないかと考えさせられました。もし、あなたは中国残留孤児の高齢化問題に少しご関心と興味があれば、ぜひ 一度一緒に話してみましょう。