こんにちは
今日は「おいでおいで」の続きです
Aさんの自宅に遊びに行ってから数日が過ぎ
また、サークルで会ったのですが、いつもの
明るいAさん。
何も言わない事に決めたとはいえ、あの異様なもの
の事を思うと、引越しを進めた方がいいのではないだろうか
と悩んだりもしていたのですが・・・
この明るいAさんならきっと大丈夫だな
と思うくらい彼女は明るかった。
そして、時は流れてゆく・・・
ところが一行にAさんはあの庭で遊ぶ計画を皆に
話さない
「どうしたんだろう・・・?」
と言う思いも、あの感覚の事も忘れかけていた私。
どれくらい月日が流れたのだろうか
そんなある日のこと、サークルが終わっての帰り
Aさんに呼び止められて思わぬ事実を知らされた。
実は、私がAさん宅に招かれてから1~2週間後位に
そのマンションから飛び降り自殺があったということ
奇妙なのは、そのマンションの住人ではなく
少し離れた一戸建ての住人で、沢山立ち並ぶマンション群
の中でその家からもっとも離れていたAさんのマンションを
わざわざ選んだという事。
ベランダ側には家の中を通らなければいけないので
庭へは飛び降りれなかったが、玄関側の通路に靴を残し
駐車場側の、住人の車の上に落下したとの事
(あの下からの「おいでおいで」はこの人を引き込んだのだなあ~
と、ぼんやり私は思いました。)
一時は騒然として、なかなかすぐには私たちに
言い出せなかったそうです。
それはそうですよね・・・
いつも以上に明るく振舞って見えたのは
そういったことがあったからなのかと思うと、彼女らしい・・・
もう落ち着いたのだけれど、なかなか人を
呼べなくなってしまった
と言っていました。
私は内心、彼女に何もなくて本当に良かったと思いました。
それから、私は1度もAさんから自宅に招かれる事は
有りませんでした。
その代わり、私の家に遊びに来てもらいました。
とても、落ち着いて過ごしやすいと言って喜んでくれたので
本当に良かった
その後の話しで解ったのですが、Aさんはそのマンションに
入ってすぐに、変な違和感を感じていたそうです。
(Aさんは霊感体質だそうで、尋ねたところあっさり教えてくれました)
そして、色々と家族に怪我が続き、何もしていないのに上から
物が落ちてきて病院にお世話になる様な怪我を負ったり
体を悪くして手術したりと色々とあったそうです。
「体を悪くしたのは年のせいだよ~」
と明るく言っていたので、そうかも知れないということにしといて
そうしてAさんとは、ちょっとした事件はありましたが
とても楽しい時を一緒に過ごす事が出来ました。
2年余りのお付き合いの後に、Aさんは転勤でまた遠くに
行ってしまいましたが
お別れに、空港まで見送りに行きましたら
「あなたが居なかったらきっとこの場所を
好きになれなかったかもしれない・・・
あなたに会えたお蔭で、とてもここを楽しむ事が出来たわ」
と、彼女らしい素敵な言葉でさよならを言ってくれました。
私にとっては素敵なお姉さん的存在
春風の様に私の人生の中を通り過ぎていった
今でも忘れられない人です。
では、お話はこれでおしまい