ミスト (2007年/米) | 映画とわたしとイタリアと

ミスト (2007年/米)

雨・・・向こう側・・・雨
フランク・ダラボン脚本・監督「ミスト」(2007年/米)

ミスト

¥2,950 Amazon.co.jp

な・な・何だ...この映画は((((((ノ゚⊿゚)ノ


監督が「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボンなので
油断をしてしまった。DVDリリースされたダラボン監督新作ですCD


天才スティーブン・キング×フランク・タラボン監督というのは、
本作だけでなく、「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」ともに
同じ組み合わせですね。


が、タラボン監督は「ブロブ/宇宙からの不明物体」、「エルム街の
悪夢3/惨劇の館A」、「ザ・フライ2/二世誕生」の脚本を書いた人
だし、むしろこういう方が専門と言えるのかも知れないペン


それでも正直、この映画を他人から薦められたくないなぁ*はっ
あくまでも自発的に鑑賞して、考えたい人だけあれこれ考えれば
いいと思いますよ。


人間以外の何者かに生命を狙われ、生存の危機に晒される人々。
例によって得体の知れない敵は、《あれ》と呼称され、その《あれ》に
人間たちは戦いを強いられるわけです。スーパーマーケットに
閉じ込めれたれ人々と外の《あれ》。果たして結果はいかに???

THE MIST

こういう題材の映画が次々、製作されるのは何故なのだろう。
皆さん、そんなに《怪物物》が観たいですかね???

極限に立たされた人間を描きたいのでしょうが、その《あれ》の
正体が実際に映像で映し出されてしまうと、どうも大概が白けて
しまう。それは全くリアルさに欠けた話しではなくてもです。


先日、レヴューを書いた「クローバーフィールド」よりは、残酷さや
皮肉さが組み込まれていて、ドラマらしい作品ですが、わたしは
どちらも好きになれないな。


いっそ、「エイリアン vs プレデター」の方が最初から怪物同士の
戦いだと分かっているので、親切だ。但し、甲殻類はしばらく食べる
気にはなれなかったですけどね~カニすまいる★


大満足ではないけれどこちらは恐怖が描けていたと思う
THE DESCENT
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洞窟に女6人というのも良かった◎*

こちらはわたしに言わせれば女のための怪物映画
グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション
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怪物の正体を上映直後に露にする潔さも気に入ったし、怪物の
出所がはっきりしているのもいい◎*


姿を現した《あれ》がくねくねの長い触手で、その本体が霧で見え
ない展開は、最初うまいと思った。この時点でわたしは、触手の
がイカちゃんみたいなのか、タコちゃんみたいなのか、はたまた
子持ちシャコみたいなのだろうかと、かなり貧困な発想で鑑賞して
いましたね。


勿論CGを駆使した《あれ》を相手に熱演する役者たちは大変
だろうと思いますし、流石はタラボン監督だけあって、キャストは
本格的です。


主演のトーマス・ジェーンは、スティーヴン・キング原作の映画
「ドリームキャッチャー」にも出演していましたが、わたしは、
「ドリームキャッチャー」の方がこの映画より好きですよはーと

ドリームキャッチャー

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何と現在の妻はパトリシア・アークエットだこちら
Thomas Jane
キラキラ俳優 トーマス・ジェーン Thomas Jane
1969年2月22日生まれ 米メリーランド州ボルチモア出身


分裂。到底信じ難い事実と直面したとき、当然、人間は信じる者と
信じない者とに分かれるわけで、その辺りの描き方もお決まりと言えば
お決まりですね。またこういう状況下だからこそ、愛や絆が強まると
いった点についてもです。


ただ集団の中でマーシャ・ゲイ・ハーデン扮する狂信的な人物を置く
ところはスティーブン・キングらしいという気はしました。


《ミスト》・・・、もや、霞というと、映画のバッググランドで多々、
使用されてきた小道具とも言うべき存在ですが、霧が主役となると、
わたしの場合、ジョン・カーペンター監督の《ザ・フォグ》ぐらいしか
思い浮かばず、またこの作品で満足してしまっているのも事実です。

ザ・フォッグ (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第1弾)
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光る霧。雰囲気も流れも恐怖も作り事としてたまらない魅力がある◎*

さてミストと《あれ》との関係はというと、後に薄々明らかになりますが、
結局《あれ》の正体が分からないまま、途中からは巨大昆虫が現われて
大パニック。脈略が分からず、混乱。痩せ小ガメラまで登場して、敵は

《あれ》だけでなく、《奴ら》に拡大。


しかしどこが驚愕のラストなのだろう。この程度の筋書きは素人でも
思い浮かぶと思う。《ミスト》なんだから、もっとモヤモヤとしたものを
描けば良かったのに。


この映画については、わたしよりよっぽど適当なブロガーの方が
たくさんいらっしゃると思いますので、早々に(と言うほどでもないか)
撤退します焦る


ストーリー本
激しい嵐が街を襲った翌日、湖の向こう岸に不穏な霧が発生していた。
デイヴィッドは不安に駆られながら、息子のビリーを連れ、隣人の弁護士
ノートンと街へ買い出しに向かう。3人がスーパーマーケットに入ると
店内は大混雑で、外では軍人が歩き回り、サイレンが鳴り続ける。
すると、ひとりの中年男が「霧の中に何かがいる」と叫びながら駈け
込んで来たのだった。


キャスト眼 目
トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン、
アンドレ・ブラウアー、トビー・ジョーンズ、ウィリアム・サドラー、
ジェフリー・デマン、フランシス・スターンハーゲン、アレクサ・
ダヴァロス、ネイサン・ギャンブル 他


編集:ハンター・M・ヴィア
音楽:マーク・アイシャム
撮影:ロン・シュミット
原作:スティーヴン・キング 短編「霧」
原題:THE MIST 約2時間5分

スケルトン・クルー〈1〉骸骨乗組員 (扶桑社ミステリー)/スティーヴン キング

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Frank Darabont
キラキラ映画監督・脚本家 フランク・ダラボン Frank Darabont
1959年1月28日生まれ フランス・モンベリアル出身
両親はハンガリー動乱のために、難民としてフランスに逃れた
ハンガリー人。ダラボンが幼児期にアメリカに移住。
1983年にスティーヴン・キングの短編小説「312号室の女」を映画化
した短編映画を監督する。その後、ホラー映画を中心に脚本の仕事を
こなす。1994年にスティーヴン・キングの中編小説を映画化した
「ショーシャンクの空に」を監督し一躍その名を轟かせる。また、
ノンクレジットで脚本の手直しをしたりもしていて、ジョージ・ルーカスは
「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」の脚本構成に当たって
フランク・ダラボンにアドバイスをもらったとメイキング映像で語っている。
<主な監督作品>
悪女の構図 (TV) BURIED ALIVE (1989年)
ショーシャンクの空に The Shawshank Redemption (1994年)
グリーンマイル The Green Mile (1999年)
マジェスティック The Majestic (2001年)
ミスト The Mist (2007年)

ショーシャンクの空に

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グリーンマイル

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マジェスティック 特別版

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ミスト コレクターズ・エディション

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