★地震のときのこと

昨日とは違う話～

（昨日の続きは、もう少々お待ちください！

★母に～くわしくは明日書きます～）

先週頭くらいから

なーんか、体調わるかった。

普段あまりしない頭痛がする。

疲れたとか、そういう体調不良と違う感じ。

ああ、そうか。

ここ1週間くらい、

東日本大震災関連のニュースを

テレビやネットでたびたび目にしていたのが

心の中で恐怖が飽和状態になったんだな。

３月11日になって気が付いた。

５年前の３月１０日

ものすごい頭痛に見舞われていた。

やっぱり、風邪とか疲れとか

そういうのとは違う感じ。

この日は昼間、知人が開催した

東京大空襲で亡くなった方へ

鎮魂の意を込めたクリスタルボウルの

演奏会に行った。

それと頭痛が関係あったのかはわからない。

そして、そんな１日を終えた翌日

大きな地震が起きた。

東京も、私が生まれてから体験した中で

最大の揺れ。

「あの頭痛は前触れだった？」

そんなことも思ったけど

本当のところはどうだったんだろう？

私は仕事場の占いサロン（マンションの１室）に

一人きりだった。

３階。

家具はほとんど作り付けだったから

倒れたのは姿見だけ。

管理人さんの話では、８階以上の部屋は

家具が激しく倒れ、かなりの惨事だったそう。

３階。

でも、すごく怖かった。

マンションの管理人さんは

耐震構造だから中にいた方が安全と

言ってくれたけど

念のため近所の小学校に避難した。

これ、ほんとに救われた。

たくさんの人が避難してきた。

小学校だから、もちろん子供もたくさん。

余震がある程度おさまった頃

親が迎えに来た子供たちから

順番に自宅に帰って行った。

私には誰も迎えは来ない。

大人だし、従業員も雇っていなかったので

当たり前。

来客がなかったで、

お客様の安全確保に努める気苦労は

なかったけど

一人で大きな地震を経験したことが

あまりにも怖かったので

お客様がいらしてくれていたら

よかったんじゃないかと思った。

当時、一人暮らしだったため

自宅に帰っても一人。

電車も止まっているし

歩いたら相当かかる距離。

なのでサロンに泊まることにした。

近所で働いていそうな友達に

連絡したけど、メールも電話も

もちろんつながらない。

弟が都内で働いているので

連絡してみたけど、

連絡がついたころは渋滞の中。

しかも、サロンがある新宿に来るより

会社のある恵比寿の方が近いから

そっちに行くって。

あのとき、

なんでかわからないけど

「よかったら、避難場所としてうちのサロンに来てね」

という誘い方を、弟といろんな友達にしていた。

どうして、

「一人で怖いから、来て」

って言えなかったんだろう？

結局、続く余震の中、管理人さん以外

知り合いのいない大きなマンションの

小さな部屋で、

激しく揺れるシャンデリアを見ながら

恐怖の一夜を過ごしたのでした。

翌日、電車が動いたので実家に行きました。

そして、そのまま実家で１週間寝込みました。

大した被害にもあっていないのに

動けなくなってしまったことに

大きな罪悪感を持っていました。

罪悪感を覚えるほど、カラダは動かなくなりました。

熱も出たりしたので

１週間後、病院に行ったら

「インフルエンザだったかもね」

との診断でした。

もう治っているから別に検査してもしなくてもいいよと。

検査しなかったので、インフルエンザだったのか

判定はできていませんでしたが

たとえインフルエンザだったとしても

それを引き起こしたのは

「インフルエンザだから被災地の人を

助けられない」

という、言い訳を自分で生み出したんだと思います。

一人きり「怖いよ」「助けてよ」って、誰にも言えなかった。

あんな被災地の大変な映像を見たら

言えないよ。

ううん、言っちゃいけないと思った。

寝込んだ１週間、怖い夢たくさん見た。

一番怖かったのは

津波に流されたたくさんの人が

津波のように私に覆いかぶさってきた夢。

助けて、助けてって、もう亡くなっているのに

私に助けを求めているようだった。

地震は小さいころからとても怖かった。

でも、大人は冷静だった。

だから、あの時も

とってもとっても怖かったのに

大人だから冷静でいなくてはならない・・・

と、冷静なフリをした。

あの日から

魂がまっすぐ立っていない感じが

ずっとしてた。

特に最初の３年は、本当にいろんなことに

びくびくしてた。

仕事がうまく行かないこと

恋愛がうまく行かないこと

病気になったこと

極端に言っちゃえば

ぜんぶ

「地震で、私だけ生き残ったことへの罰」

って感じてた。

募金もしたし、復興支援グッズなんかも

買ったりした。

すぐ被災地にボランティアに行った友達を見て

何も手伝えない自分はダメだと思った。

ここまでダーっと感情のままに書いてしまったけど

大変な思いをされた方、今でもしている方

亡くなった方への想いは、私なりにちゃんとある。

だけど、

私も怖かった。

助けてって言いたかった。

この気持ちを、そろそろどこかで出しておかないと

毎年３月が来るたびに苦しくなりそうだから

今日、記しておこうと思い立ちました。

３月１１日当日に、震災について触れないことにも

ちょっと罪悪感があったけど

思い出してないわけじゃない。

何度も記憶を上塗りして行くと

恐怖心も罪悪感も大きくなる一方。

思い出すの、怖い。苦しい。

でも今日、ここで吐き出したことで

それらをストップさせられるかな。

「私の中から恐怖心と罪悪感がなくなれば

もっと被災地の力になれる！」

なんてキレイごとで昔なら締めくくっていたかもしれないけど

そういう願望からじゃなくて

「怖かった」

「助けて」

「一人にしないで」

って、本当はずっと言いたかったってことを

誰かに聞いて欲しかった。

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