主 催 特定非営利活動法人がんサポートコミュニティー
後 援 厚生労働省/東京都/港区/東京都医師会/日本対がん協会/NHK厚生文 化事業団/NHK/読売新聞社/朝日新聞社/産経新聞社/日本製薬工業協 会/米国製薬研究工業協会/欧州製薬団体連合会
特別協賛 第一三共株式会社
協 賛 アストラゼネカ株式会社/エーザイ株式会社/株式会社エス・エス・アイ /グラクソ・スミスクライン株式会社/中外製薬株式会社/ブリストル・ マイヤーズ株式会社
日 時 2013年9月21日(土)13時30分~17時(13時開場)
会 場 砂防会館別館シェーンバッハ・サボー(東京都千代田区平河町2-7-5)
講 師 辻 比呂志(放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院治療課長)
垣添 忠生(がんサポートコミュニティー会長)
定 員 300人(先着順。定員になり次第締切)
参加費 無料
申込法 氏名(ふりがな)・連絡先(メールアドレスあるいは電話番号)・登録メンバーの方は登録番号を明記いただき、info@csc-japan.orgまでお申し込みください。
また、複数人で参加を希望される場合は、参加希望者全員の氏名もお書添えください。なお、ご不明な点は事務局(電話03-6809-1825)まで、お問い合わせください。
http://www.csc-japan.org/11th_patient_active_forum_2013.html
2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原子力発電所の爆発事故以来、放射線の健康影響に国民的関心が集まっています。
一方で、現在がん治療では、手術、抗がん剤治療、放射線治療が三大治療として確立され、がん治療の中心となっています。近年、放射線治療機器の技術革新はめざましく、腫瘍部へのピンポイント照射が可能となり、治療効果が飛躍的に向上しただけでなく、副作用なども軽減されています。さらに、陽子や炭素の原子核を治療に用いることも可能となり、陽子線治療や重粒子線治療と呼ばれる先進医療としても大きな成果を上げています。放射線治療は根治を目的とした手術と同等の生存率が得られるならば、臓器を切除せずに済み、身体的負担が少なく、術後のQOL低下の少ない治療法として、世界的に期待されるようになっています。
今回のフォーラムでは、放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院治療課長・辻比呂志氏を招いて「これから期待される放射線治療」と題して放射線治療の特徴や部位別治療法、最新治療機器などについて基調講演を行っていただきます。また、がんサポートコミュニティー会長・垣添忠生より「医師・家族・がんサバイバーとして」と題した特別講演を行います。パネルディスカッションでは国内で放射線治療を受けられた田口隆氏(食道がんサバイバー)と国外で陽子線治療を受けられた遠藤哲也氏(前立腺がんサバイバー)にも登壇いただき、治療の選択肢の一つとしての放射線治療について学び、がん治療選択に際し、患者として何を悩み、何を根拠に治療選択したかについて議論いただく予定です。
また会場内には、地域がん診療連携拠点病院や東京都認定がん診療病院、患者団体等の展示ブースが開設される予定です。
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≪プログラム≫
13:00-13:30 開場 | ※展示コーナーに出展していますがん診療連携拠点病院や患者団体等の活動紹介を自由にご覧いただけます。また担当者がいらしているブースにおいては直接ご相談いただけます。 |
13:30-13:35 開会挨拶 | 渥美 隆之 (がんサポートコミュニティー理事長) |
13:35-14:25 特別講演 | これから期待される放射線治療 辻 比呂志 (放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院治療課長) |
14:25-15:35 基調講演 | 医師・家族・がんサバイバーとして 垣添 忠生 (がんサポートコミュニティー会長) |
15:35-15:50 休憩 | ※展示コーナーに出展していますがん診療連携拠点病院や患者団体等の活動紹介を自由にご覧いただけます。また担当者がいらしているブースにおいては直接ご相談いただけます。 |
15:50-16:00 活動紹介 | ※がんサポートコミュニティーで提供しているプログラムについてご紹介させていただきます。 |
16:00-16:50 パネルディスカッション | がん治療選択―そのとき、あなたは何を考えるか? <パネリスト> 辻 比呂志 垣添 忠生 遠藤 哲也(陽子線治療を受けられた前立腺がんサバイバー) 田口 隆(放射線治療を受けられた食道がんサバイバー) <コーディネーター> 渥美 隆之 |
16:50-16:55 閉会挨拶 | 大井 賢一 (がんサポートコミュニティー事務局長) |
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww.csc-japan.org%2Fphoto_file%2Fhiroshi_rsuji.jpg)
特別講演「これから期待される放射線治療」
辻 比呂志(つじ ひろし)氏放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院治療課長
1982年北海道大学医学部卒業。1995年筑波大学臨床医学系講師。
放射線治療は手術、抗がん剤治療と並ぶがんの3大治療法の一つです。その最大の特徴は、臓器・形態を温存しつつ局所的にがんを攻撃することです。局所療法として手術に匹敵する効果を期待できることも少なくないことに加え、抗がん剤のような全身的な副作用が問題となることは殆どありません。一方で局部的には放射線が照射された正常組織にも線量とその組織の放射線感受性に応じた組織障害を生じ、場合によっては重症の障害を引き起こす可能性もあります。従って、放射線治療にとっての最も重要な課題は、正常組織に強い障害を引き起こすことなく、がんの病巣に如何に強力な治療を施すかということになります。そのための工夫として、どのようなスケジュールで、どのくらいの量の放射線を照射するか(線量分割法)に関しての工夫や放射線の効果を高める薬剤の併用など様々な取り組みが行われています。中でも最も成果が得られているのは、線量集中性を高めるための工夫です。X線治療においても、より集中性を高めるための照射方法の技術開発が進み、最近では3次元原体照射法、強度変調照射法、定位放射線療法などの高い技術が広く普及して、副作用を少なくし、治癒率を高めることに成功しています。
放射線医学総合研究所(以下、放医研)で用いられている重粒子線は、線量の集中という点においては最も適した性質を持つ放射線であり、最新のX線治療以上に正常組織の照射範囲を狭くすることが可能です。加えて、重粒子線治療は生物効果が高いという性質も併せ持っており、X線では十分な効果が期待できない種類のがんに対しても高い効果が期待できることが分かっています。放医研では、平成6年からさまざまな部位のがん治療に関する臨床研究を行ってきました。その主な目的は、X線が効きにくいタイプのがんに対しても重粒子線が高い効果を持つことを示すことと、より短期間に安全に実施できる治療法を確立することです。結果的に多くの部位のがんで良好な成果を得ることができたため、患者さんの数も増加して、平成25年3月までに7300名を超える患者さんの治療を行ってきました。X線が効きにくい骨軟部の肉腫や扁平上皮がん以外の頭頚部腫瘍、直腸がんの手術後の再発病巣などで良好な結果が得られており、肺がん、前立腺がん、肝臓がんなどの罹患率の高いがんに対する短期間で安全かつ高い効果をもつ治療法の確立も進んでいます。
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww.csc-japan.org%2Fphoto_file%2Ftadao_kakizoe1.jpg)
基調講演「医師・家族・がんサバイバーとして」
垣添 忠生(かきぞえ ただお)氏がんサポートコミュニティー会長/日本対がん協会会長
1967年東京大学医学部卒業。2002年国立がんセンター総長。2007年国立がんセンター名誉総長。
私は国立がんセンターに32年間勤務した。その間に、私自身、早期の大腸がんと腎臓がんを経験した。前者は、内視鏡治療で、後者は腎部分切除術にて完治した。
つまり、私は医師であるが、自分自身がんを2回経験し、がんサバイバーでもある。このことが退職後もボランティアとして、公益財団法人日本対がん協会の会長や、がんサポートコミュニティーの会長を務めることとなった。
この講演では、1)人の生死とその多様性、と題して、いろいろな人たちのがんとの向き合い方を例としてお話したい。
2)妻を看取る日、と題して、私の妻が小細胞肺がんにかかり、わずか4ミリで発見したにも関わらず、治すことができなかった例をお話しする。妻は陽子線治療、抗がん剤治療を受けて、全経過1年半、自宅で私が一人で看取った。
3)がんと人生、と題して、妻亡き後の私の残る人生において、達成したい四つの目標について触れる。がん検診を国の事業へ、がん登録を法に基づき義務化すること、在宅医療・在宅死を希望する人に届ける医療体制の実現、がん患者の遺族で、希望する人に対してグリーフケアを医療として提供する体制の実現。この四つである。
この三つの話題をお聞きいただくと、「がん治療選択-そのとき、あなたは何を考えるか?」にある程度答える形になることを願っている。
≪展示ブース≫
厚生労働省健康局長通知「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」(平成20年3月1日)/Ⅱ 地域がん診療連携拠点病院の指定要件について/3 情報の収集体制の中で「相談支援センター」の機能として[2]後段に「相談支援に関し十分な経験を有するがん患者団体との連携協力体制の構築に積極的に取り組むこと。」と規定されています。
この規定に基づき、私たちは地域がん診療連携拠点病院相談支援センターと共に日頃より連携協力体制の構築に取り組んでおります。その一環として、私たちが主催するペイシェント・アクティブ・フォーラムに、以下に列挙しております地域がん診療連携拠点病院相談支援センターにも参加いただき、来場者の皆さまに地域がん診療連携拠点病院相談支援センターの機能を広報することはもとより、個別の相談機会を設けております。
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