『‥‥おい。』
なんや。
『‥‥‥おい、お前さん。』
もう、なんやねんな、今ええとこやねん。
『仕事もせんで、また下の世界覗き見して』
覗き見ちゃうわ、
しかし、まだおんねんなぁ、公園でイタすアベック‥‥
いやいや、コレは下界のチェックやがな、
チ・ェ・ッ・ク☆
『まあ別にいいが‥‥。
今度は何を見とるんだ?』
せやから、公園でイタすアベックを‥‥
ちゃうちゃう、さっきからな、男がな。
三十代くらいかな。
一人でふらふらしとんねん。
多分、酔っ払ってんねんけどな、そいつ、ハダカやねん。
『裸?俗に言う、変態か?』
そう思うやろ。そやからな、調べたんや、閻魔帳で。
ひっさしぶりに開いたで、ホンマ。
もうな、開く時、
『パキパキパキ』
言うてたもん。
雨に濡れた教科書みたいにペラペラんなってて、おっかしいの何の‥‥
『‥‥いいから。
で、誰だったんだ?』
ああ、そや、そしたらな、あの
【酢モップ】
の、
【葛餅スメシ】
やってん。
『何、あの、
【歯科医に一つだけの鼻】
を歌う、日本の国民的アイドルグループの
【酢モップ】
の、スメシ君か。』
若干説明っぽいけど、そやな。
『あのスメシ君が、何故そんな事を。』
そこや。ワシもそれが気になってな。
だって変やろ。
あの真面目でいいひとなスメシ君が、ハダカで酔っ払ってるなんて。
そいで調べたんや。
【ASSOH】
使てな。
便利やで~、アレ。
『お前さん、そういう時は使いこなせるんじゃのう。』
そしたらな、やっぱり違てん。
スメシ君、変態的行動による泥酔裸族状態じゃないねん。
『じゃあ何故?』
それは彼が、あまりに
【いいひと】
やからや。
『どういう事だ?』
あの公園な、ホームレスの人が仰山おるんや。
スメシ君、たまたま通り掛かったらホームレスの酒盛りに引き入れられてな。
彼、ホンマいいひとやから、断れんねん。
せやから、勧められるだけ飲んで、挙げ句に服、脱がされてん。
ほんで、みんなに担がれて公園の反対側まで連れて行かれたんや。
で、元の場所に戻ろうとして歩いてた、こういう訳や。
『なるほど‥‥
しかし、スメシ君、警察官に逮捕されとるぞ。』
ええっ!?
あ、ホンマや‥‥
運が悪いのぉ~‥‥
ワシが神様やったら、見逃してあげるのに‥‥。
『閻魔なら何とかしてやれよ』