私が脳腫瘍の手術をしないと決めた時、
色んな人から反対された。
まずは、病院の先生。
国立がんセンターでは、
「手術をしないのであれば、他の病院へ行って下さい。
ここは手術をしないのであれば、診ません。」
と、言われた。
その一言に心が揺らいだ。
私の命は見捨てられたのだろうか…
そんな不安すら覚えた。
しかし、受付で支払いを待っている時、
私は自分の決断は間違っていないと思った。
本当に治せる医者であるならば、
こんなに席がなくなるほど、患者で埋め尽くされないはずだから。
泣いている人がいたり、辛い雰囲気が流れる事はないだろうから。
他の病院でも、反応は同じ。
呪文の様に、
「命が惜しくないのか?」
「悪くなるしかないよ。」
「この気持ち悪いもの…」
「次倒れたら、えらい事になる。」
「倒れても電話してこないで下さい。診れませんから。」
「障害者手帳は、治療する人の為の制度です。
あなたみたいな治すつもりもない人が使える制度ではありません。」
と、診断書に嘘を書かれる。
医師が一方的に話しているだけなのに、
「あなたのせいで、患者さんこんなに待たせているのですよ!」
と、怒られた事もある。
主人にも、
「無治療だって応援してやってるのに。」
「病気だから信用ならない。」
と、言われる日々。
人々の心ない言葉に、泣いて、泣いて、
寝込む事すらあった。
だって、私は生きている。
私は私の意思を持っているから。
寄り添った言葉をかけてくれたのは、宗像先生だけだった。
それだけが、希望だった。
この三年半。
結局私の選んだ道は正しかった。
私の中では、それしか正解がなかった。
もし手術をしたらどうなっていただろう…
それを考えるだけでも恐ろしい…
開頭手術でお話しながらオペを進め、
下半身、または半身不随になっていたら、
私は生きる事を諦めていたかもしれない。
「今日」が生きれている事を感謝出来ない人間に、
なっていたかもしれない。
不安や恐怖で押しつぶされた人間になっていたかもしれない。
私がここまでこれたのは、
自分を信じていたから。
自分を信じると書いて、『自信』。
自信というと、大きなものに感じるかもしれない。
しかし、自分を信じると思うと、
それほど重たいものではないと感じませんか?
今まで自分を信じてこなかった自分。
自分の外ばかりに答えを求めてきた自分。
でもね、答えは必ず自分の中にある。
外にはない。
その答えが合っていれば合っている程、
反対をする人が出て来る事もあるだろう。
自分を信じずに人を信じると、
その人が治してくれない事に対して不満が出るだろう。
自分を信じて、自分の心に寄り添うと、
自分の身体の変化を知れるようになる。
自分のやりたい事を出来るようになる。
自分が好きになる。
病気を自分だと受け入れる事が出来る様になる。
病気が怖くなくなる。
ここまで来るのにかなり時間がかかった。
小心者の私は、正直心底怖かった。
でもそんな風に生きる事を止めた。
欲しかった『今日の命』を、不安な気持ちで過ごすのは、
自分にも失礼だし、
『今日の命』が欲しかった人に対しても失礼だから。
自分を信じれる様になると、穏やかに過ごせます。
自分の好きな事を見つけて、挑戦出来ます。
今を最大限に楽しめます。
さぁ、少しずつでもいいから、
自分の事を信じて。
自分の事を大事にして。
ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます。
皆さんが、自分を信じて毎日過ごされている事を願っております。
娘の症状ですが、以下の方法を取り入れ、12時間睡眠をすると、
三か所腫れていたリンパもかなり小さくなりました。
本当にありがたい事です。