私が、脳腫瘍だと分かった時、
たった一人だけ、

「大丈夫、治るよ!」

と、言ってくれた人が亡くなった。

友人から聞いて、どうしても信じられなくて…
日記は昨日も更新されていたのに、どうして…

本も未だに売れ続けているのに、ニュースにもならない。
先日まで、とても元気に話している姿をネット上で拝見させて頂いたのに…

先生がいなかったら、多くの人が医療の怖さを知らなかったでしょう。
先生がいなかったら、癌を治せると思った人が少なかったでしょう。
先生は、病気になった人達に希望をくれました。
そして、私もその一人でした。


病気が分かった時は、毎日泣いて暮らしていました。

「脳腫瘍」という言葉が重すぎて、
「脳腫瘍」になってしまった自分が嫌で、
「脳腫瘍」が怖くて…

先生の事をYoutubeで知り、本を読ませて頂いた時、
この人に会いに行きたい!と思い、電車に乗りました。

実際に会うまでは、

「手術をしない事で怒られたら、どうしよう…」

と、国立がんセンターでの事を思い出していました。

しかし、会った時、ニコニコと出迎えてくれました。

「大丈夫だよ、治るよ!」

ちゃんと目を見て言って下さった時、
この方は嘘偽りのない人なんだ。
人の命を助ける事が出来る人なのだと確信しました。

先生のお陰でどれだけの人が心が軽くなり、病気も治されてきたでしょうか。


先生が医療の道に入ったのは42歳。

医学の闇について知って、自分が医者になろうと決意。

48歳で医師国家試験に合格されました。

相当な努力だったと思います。

それでも、医療の闇から病気の人を救いたいという気持ちだったのでしょう。

そして、その気持ちは沢山の人に届きました。

命を取り留めた人も沢山います。


まだまだこれからやりたい事もあったでしょう…

とても残念です…

しかし、先生が下さった気持ちを大事に、
先生が下さった命を大事に、
私は私が出来る事を行っていきます。

先生、ありがとうございました。
ゆっくり休まれて下さい。