小学校の先生が、漢字の成り立ちについて教えてくれた。

私は、漢字の成り立ちを知ると、言葉の奥深さを感じた。

祖先はどう物事をとらえていたのか

そんな事を思って色んなものを見ると、自分のいる小さな世界がいつもと違って見えた。


ある日、『人』という字を習った。

人は、人と人との支え合いを表した文字。

たった二本の線なのに、的確に、力強く表現されていると思った。

しかし、まだまだ、生意気だった私は、

その意味の本質まで分からずに、周りに生意気ばかりを言った。


いざ、留学へ行き、誰も守ってくれない状況になった時、

私の脳裏に色んな人の顔が頭に浮かんだ。

色んな人が自分を助けてくれたのに、自分の態度はお礼を言うどころか偉そうだったと。

英語もうまく話せない、友達もいない、ホストファミリーとも上手くいかない。

自分がやってきた事が全部自分に返ってきたのだと、
その時初めて思った。

後悔したが、時間は戻らなかった。

自分が選んだ留学。
自分で状況を変えるしかなかった。

上手くいかなくて泣いた。

英語が聞き取れない…
ホストファミリーは、私を家族としては受け入れてくれなかった…

必死で英語の勉強をした。
ホームシックで涙が出ても、勉強を続けた。

努力を続けていると、何故か誰かが手を差し伸べてくれた。

それは新しく出来た友達だったり、日本人のコーディネーターだったり、日本の友達から手紙が届いた事もあった。

その人の差し伸べてくれた手が温かくて、心地よくて…

辛かった事よりも、気持ちが嬉しくてまた前に進めた。

そんな日々を過ごしている中で、英語が分かる様になり、
友達も出来、毎日心地よく過ごせる様になった。


ありがたいなぁと思っていると、ふと『人』という字を思い出した。

「これからは、自分が支えれる人になりたいな。」

角張った性格だったのに、ふと自然とそう思えた。

それが病気になっても、今でも私の心の奥にあります。


誰かを支えるはずの私のブログ。
いつの間にか、支えて頂き、毎日感謝しております。

また日記を書く事で、一つ一つ返していきたいと思います。

ありがとう。