子供達の事で、一年半ぶりに主人と話す事になった

主人と離れてからは倒れる様な発作もなく

体力も、気力もやっと取り戻せてきた

しかし、主人と話す事によってまた発作が起こるのではないか…

またストレスになるような発言をされるのではないか…

そんな不安があった


私のてんかん発作の原因は「ストレス」という事が分かっている

脳腫瘍からきているものではあるが

ストレスがたまっていなかったらならない事が


自分を観察していて分かっている


義母が主人が成長する様に話し合うと言っていたので

期待してはいけない、と思いつつ

変わっている事を期待してしまう弱い心の私


まず子供達が話始めると

主人は自分が転勤の辞令が出ている事を隠していた

そして子供が「中学生になったら一緒に住もうね」という約束すら忘れていた


ただそれだけを願って今勉強を頑張っている娘

行きたい中学校がやっと見つかり

やりたい事を我慢して勉強している娘

勉強のスランプもあり

お父さんに相談して、アドバイスを元にやっと見つけた志望校

その志望校は実家からは通うには片道2時間かかってしまう

連絡が上手くいかなかったら2時間半

中一の女の子が通うには危ないと思った

折角志望校が見つかって勉強を頑張っているのだから

合格したら引っ越そうね

そう言っていたのだが…

 


主人は難色を示した

「脳腫瘍治ってないんでしょ?じゃあ信用ならない。」



ストレスがなくなって倒れる発作は実家に来て以来起こっていない

と、言っても、それでもね…と言われた

「一年半も起こっていないし、腫瘍も大きくなっていない。
それでも信用して貰えないのなら、どうすれば信用してくれるの?」




「…手術してみるか。」



あまりにも軽々しい発言に聞こえた
心の底から色んな感情が湧き上がり涙に変わった

何も不自由がない身体

発作も起こっていないのに…

手術をしたら麻痺が残る
もしくは失敗したら何が起こるか分からない

しかし、麻痺しても主人は転勤は止めない
自分のやりたい仕事を優先するのだ
何か起こってしまっても、この人は私の事を見る気もない
これが夫婦なのか…

でも子供が何年もかけて勉強していきた事
苦しい時も必死で乗り越えてきた事
やっと自分の夢が見えてきた事

手術が条件で志望校にいけるなら…
そう思った時、子供達が、

「手術は絶対だめ!死んじゃったらどうするの?
お母さんはすごく元気になったよ。
発作も出てないよ。
なのに手術をするなんておかしい。


お母さんが私の為に手術をするなら
私は志望校を諦める。
だってお母さんの命の方が大事だから。

お母さんはここまで私の為に一生懸命色々してくれてるんだよ。
なのに、手術と引き換えなんて…そんなのおかしい。」


娘は言った後、わんわん泣き始めた

自分のせいで手術を受けさせられそうになった私の為
そして、やっとの思いで決めた学校を諦めないといけない事を悟ったからだ

私が病気で「信用のない大人」になってしまった為に
娘を傷つけた

そう思うと泣けてきた
私は応援どころか娘の足をひっぱる人になってしまっていたのだ

息子は


「引っ越してもいい、お姉ちゃんが行きたい所に行って欲しい。
自分はどこでも楽しめるから、
折角行きたい学校が見つかったからお姉ちゃんを応援している!
でも手術は違うと思う。
お母さんは元気になってどこにでも連れて行ってくれるよ?
手術をしてお母さんが話せなくなったり、
不自由になってもいいの?」


と、言って泣き始めた

そんな子供達の叫びも無言の後

「だって病気だよ?脳腫瘍だよ?
また倒れたら危ないやろ?」


と言う

 

皆が泣いていても、主人は転勤して一人で行ってしまう
娘の為にここにいてくれようともしないのだ…


転勤は私が勧めたからそうしたのだと言う主人

私が倒れて関西へ帰りたい、と言った時は、
「無理無理。だって仕事あるもん。」
と、拒否しておいて、ある日突然、
「関西へ転勤願いだしてきた」
と、言われて愕然とした。

関西へ来たら、

私のせいで仕事の計画がパーになった
海外転勤も諦めるしかなかった
やりたい仕事が全く出来ていない
こんなはずじゃなかった…張り合いのない仕事


と、さんざん言われた
それを聞いているだけでストレスになった


「そこまでいうのなら、東京へ行って下さい。」

と、伝えたのだが、私が勧めた事になっていた

でも今はまだ内示の段階
断る事は出来る
そして家族を一番に考える様にと言ってくれる会社なのに
無理やり東京へは呼びつけたりしない会社なのだ


しかし主人は決意を変えない
私に手術をすすめる
その後もリハビリとか必要になってくるだろう
その部分は他の人に任せっきりにしようとするのだ

今から手術を受けたって、娘の受験には間に合わない
面接があっても主人は、国内外出張ばかりで行けないのだ

勉強はしろ、というのに、
「合格してもいけないかもしれない学校」
になってしまった今、娘のやる気は全くなくなってしまった

それでも娘は

「話をしてくれてありがとう。
私お母さんに手術して欲しくないから、学校諦めるね。」


と、泣いている間に気持ちを押し殺して主人に言うのだ
小学生にここまで言わせる自分が情けなかった


結局主人とは話がいつも食い違い決まらない
自分の思い通りにしかさせない
すると、私もだが何よりも子供達が傷つくので
お義母さんの決定は全部聞くので子供達が相談した

すると、

「体調が良くなっているなら、娘の進学を応援したい」

と言ってくれた
ただし、主人からは条件がつけられた

「検査をして大きくなっていないか確認する事」

手術をするよりも検査だったらまだまし…
それよりも娘の為に出来る事はこれしかない、と思い、
今週のどこかでしてきます

主人は、

「お母さんから『家族が仲良く暮らせる様にしなさい。
幸せに暮らせる様に。』と言われたよ。」


と、伝えてきた
その言い方が私の黒い心には、
「おまえがちゃんとしろ」と言われている様に聞こえた…
 

出来るならその言葉の通り私もしたいのだ
子供達もそれを望んでいる事が分かっていて、

離婚に踏み切っていないだけ


でも、こんなに子供の気持ちを考えてくれない、
「無治療を応援する」と言っていた人だとは思えない発言をされてしまうと…

私の心は海の底へ沈んだ様になった…

でも主人が東京へ行けば、毎日は会わなくていい
月に数回だけだ
「子供達と三人で毎日にこにこ過ごせるのだ」
と思うと、前進していると思い進もうと思う


ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
今週も一週間素敵な日々であります様、願っております。

 

斎藤さん、私も精進します。
いつも力強いお言葉、ありがとうございます。

 

この本を読んでから、
「この出来事からしかいい事しか起こらない」と思う様になりました。
だからきっと今回の出来事も必要だったと思います。
そう考える事で、自分がこの出来事で立ち止まらずに、
前へ進む事が出来ます。