人生は、色んな事が起こる。

人は、楽しい時はその楽しみがいつ終わるのか不安になり、
辛い時は、どうしてこんなに苦しまなくてはいけないのか、と嘆く。

脳腫瘍になった時、母や皆に泣きながら言われた言葉。

「可哀想に…」

その時まで、自分が可哀想だなんて思った事がなかった。
その言葉に、
自分は、最大の不幸を背負い込んで、
可哀想な人になったのだと、思い込んでしまった。
そして、その言葉が自分の命の長さを物語っていると邪推してしまった。

私は、可哀想な人
私は、命が短い人
私は、病人

鬱鬱としか生きれなくなり、前を向くのが嫌になった。
私は、生きているより、命の終わりを待つ様になった。

されど、そんな終わりは、数週間待っても来なかった。


毎晩寝る時には、

「明日目覚めないかもしれない…。自分の人生にありがとう。」
 

しかし、自分のお別れの気持ちとは裏腹に、
毎朝目覚めた。

「あれ、まだ生きてる。では今日頂いた日を楽しみます。
ありがとう。」

病気になる前は、こんな事を思った事がなかった。
だから、健康で毎日生活出来ているのは、当たり前だと思った。
しかし、病気になった。
私の身体は病気になっても、生き続けてくれた。
無言で、しょんぼりしている私を「生きる」事で応援してくれた。

その力強くて、優しい応援に、私は自分を取り戻した。

自分の病気を、自分の細胞だから共に生きようと思える様になった。

誰が無責任な事を言っても、
私の心は自分の道を進む事で安定した。
手術も抗がん剤も、怖いと思う事は絶対にしない様にした。
嫌な事をする余裕もないのだから。

毎日学んだ。
病気になる事は、悪くない事だと。
手術を拒否するのは、悪い事ではないのだと。
自分の人生を生きる事が大事だと。
自分と向き合い、大切にしたい。
自分の責任を取れるのは、たった一人、自分だと。

私の生き方で、発言で、今まで沢山の人を傷つけ、

そして不快な思いをさせてしまったかもしれない。
私も沢山の事を人のせいにして、自分は悪くない、
と、言い続けてきた。

しかし、ここまで来て思う。

自分の人生に満たされる人になりたい

その為には、起こった全ての事を受け入れ、
自分の気持ちを聞く事。
物や名声なんて、何の意味もない。
自分を満たすものは、ただただ日々の幸せである。

そんな事を学べた自分は、幸せだなと、
冬の透き通った冷たい空気を吸い込んで思う。


ここまで読んで下さって、誠にありがとうございます。
マスクをとって、冬の美味しい空気を楽しんで下さいね!
今日もステキな一日をお過ごし下さい。



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