生きていると、様々な人に出会う

出会った人の中で

嫌な人もいれば

好きな人もいるだろう

出会えた事で自分の人生が変わった事が

必ずあるはずだ



私の人生は母ありきの人生だった


母が母でなければ今の私では違っただろう

母との出会いが

自分の未来に希望を持たせ


愛し

許し

笑い

そして冷静に判断する事を教えてくれた



人生が始まったその瞬間から


私は母に出会い

父に出会い

兄弟や祖父母という家族に出会えた

祖父と父、兄は私に甘く

祖母は

「お前は兄弟と年齢が離れているのは、たまたま出来た子だ」

姉も

「小学生は嫌い。特に春の事が大嫌い。」

と言える様な人だった

 

そんな事を幼少期から言われ冷めてしまった私を

いつも励まし、支えてくれたのが母だった


成長し、小さな家族社会から外へ出て

更に色んな人に出会った

出会えば出会う程

自分の中の「普通」という感覚が崩壊していった

好きな人だけと付き合う事など

「出来ない」と思った


病気が発覚した時

幼稚園のバザー委員やビジネス

自分の心の偏りで脳腫瘍になってしまった

あの人がいなければ


あの人がもっといい人だったら

自分の人生の出会いを恨んだ

泣いても、あの人は私が脳腫瘍になった事等知らずに

楽しく暮らしているだろう

そう思うと、悔しいやら腹立つやら

黒い感情がぐるぐると竜巻の様に心を覆った


黒い心はいつまでも私を覆いつくし

期限がついた命

てんかん発作への恐怖

私にはもう何の希望もない

ただ人生の終わりが見えているだけだと思った


涙にぬれても

眠気がくれば眠る

するとある日、母との思い出が夢に出てきた

小さな私を、母は膝に乗せながら言った

「春はお母さんの希望の星だよ。何でも上手くいくよ。」

…あぁ、そうだった

その言葉に小さい頃から励まし続けられ

自信を貰えたのだ


心の一つ一つを見つめ直す

私は好きな人だけとは「付き合えない」

と、既に心に決めたのだ


その現実が実際に起こった

心に決めた事は今まで現実になってきた

留学だってそうだった

学校の先生に猛反対された

休学して行く価値があるのかと

あの頃の絶対的な成功するという自信

そして煌めく心

それが今生きていく上で一番必要な事だったのだ



未来を悲観視し

もう良い出会いはないという自分のルールは捨て去ろう

これからはいい出会いだけだと

母がくれた勇気で温かい決心が出来た


心が温かくなると

そこからの出会いが変わっていった

「大好き!」と言えるお友達が出来て

一緒にいるとお腹を抱えて笑える

辛い事も笑い話に出来るのだ

周りに求めてばかりでは待つしか出来ない

そして人が変わらなければ不満しかなかった

その態度で生きていれば

不満な人生が迎えてくれるのだ


さぁ心を満たして生きて行こう

そうすれば心が満たされた出会いが必ず来るから