遺伝子組み換え食品が、
どう健康に影響を及ぼすのかを、
前回お話しました。

今回は、遺伝子組み換えがどう環境に影響を与えるのかを、
お話したいと思います。
✂――――――――――――――――――――――――――

◆より危険な除草剤の使用へ

GM作物でなければ、除草剤をかけると作物自体も枯れてしまうため、除草剤はごく限定的にしか使えない。
でも除草剤耐性のGM作物なら枯れる心配がないから、
除草剤はかけ放題。
今までより飛躍的に大量に使われるようになってしまうんだ。

しかも、スーパー雑草への対処として、
何種類もの除草剤を撒くようになれば、
使用料はさらに増えてしまう。
量だけでなく、質的な変化も恐ろしいものがある。
ラウンドアップ以外にも耐性を持つように開発された
新タイプのGM品種
―これが、何に耐性を持っているかというと、
2,4-D(ニィヨンディー)や、ジカンバ、つまりベトナム戦争でアメリカ軍が撒いた「枯れ葉剤」の成分なのだ。

こうした除草剤は土壌に沁みこみ、
雨で流れて川や地下水に混じり、
畑にとどまらず広い範囲の環境を汚染することになる。
野生動物たちも影響を受けるし、
そうした水が水道水にも入って来て、
最終的には人間も悪影響を被ることになる。

枯葉剤の影響でベトナムでは、
ベトちゃんドクちゃんのような奇形児が大量に生まれたことはキミも知っているだろう?
そんな恐ろしい薬剤が、
GM作物とともに世界中に広がって大量に撒かれるなんて、
考えただけでゾッとするね。

枯葉剤は使用禁止でなかったの

-中略ー

◆生物多様性のない「緑の砂漠」

除草剤によって雑草が枯れつくした畑では、
(スーパー雑草がなければ)GM作物以外目に入る草は何もない。またBt作物の根からは殺虫成分が土に沁み出し、
200日以上残留して、土の中の生物多様性をも破壊する。
生物多様性の失われた畑。

緑が豊かに茂っているように見えて、
雑草や虫たちの命のざわめきが消えた畑……
その荒涼とした環境から、GM作物の畑は、
「緑の砂漠」とも呼ばれている。

◆周囲の畑や水鳥にまで被害が

GM作物の畑で除草剤を撒くと、
その除草剤が風で流れるなどして、
周囲の畑まで汚染することがある。

フィリピンの農家は、
隣の畑の除草剤によって自分のバナナの木が枯れたり、
マンゴーの花がすぐに終わってしまうなどの異常が起きていると主張している。
Btコーンの花粉は風に乗って、
周辺の畑や草地などにも飛んでいく。
しかしBtコーンの花粉がかかった植物の葉を食べるだけでも、
蛾の幼虫が死亡したり発育不全になることが実験によって確かめられている。
つまりBtコーンを栽培すれば、その畑の周囲でも、
昆虫が減って行く可能性が高い。

また、土に沁み込んだ除草剤は雨で流れて、
川や地下水を汚染する。
GM畑の周辺では、水鳥が大量に死ぬこともあるという。

「つい先日もカモとガン60羽が死にました。
2-3歩歩いて、突然倒れて死んでしまったんです。
向こうで猛毒の除草剤を散布しているので、
雨が降るとこっちに水が流れてきて水の中にいる鳥が
死んでしまうんです。」
とパラグアイの農家は証言する。

水鳥が死ぬくらいなら、当然魚や蛙など、
さまざまな水生生物にも被害が出ているはずだ。
野草、昆虫、土壌動物、水鳥、水生生物など、
さまざまな生きものが被害に合い、生物多様性が破壊されていく。地球上に生きるさまざまな生物は、
知らないうちにお互いに影響を与えあって、
安定した生態系を築いている。

1種の生物が絶滅すればあるいは減少すれば、
他の何種類もの生物が影響を受ける。
生物多様性が破壊されるということは、とりもなおさず、
人間の生存基盤が脅かされているということなんだ。  

参考資料: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/96125
映画「モンサントの不自然な食べもの」マリー・モニク・ロバン監督

◆日本でも広がる遺伝子汚染

日本では遺伝子組換え作物の商業栽培はされていないが、
輸入は大量にされている。
 一番多いのがコーン、次が大豆、そして菜種、最後が綿実だ。

特にナタネは粒が小さいこともあってか輸送中にこぼれたGM品種が港や幹線道路沿いに自生することがある。
そのGMナタネが野生の菜種と既に交雑し始めている。

在来ナタネの染色体数は20本だが、
GMナタネは38本。
その中間の29本の染色体を持ったナタネが、
日本各地で確認されているのだ。

GMナタネの自生やその交雑種が広まっていけば、
将来的にはナタネと同じアブラナ科の野菜にまで遺伝子汚染が広がっていく恐れもある。
アブラナ科の野菜は非常に種類が多く、
しかも交雑しやすいからだ。
大根、かぶ、小松菜、白菜、キャベツ、ブロッコリー……
これらはすべてアブラナ科に属する。

自分でタネ採りまでする農家は現在きわめて少ないとはいえ、
いざしようと思ったときに、
交雑してしまって純粋な在来種のタネが採れない、
というのでは大問題だ。
遺伝子汚染がこれ以上広がらないうちに、
本当なら輸入停止などの措置を取りたいものだ。

参考資料:遺伝子組換えナタネ調査隊

http://earlybirds.ddo.jp/natane/article.php?id=80
✂――――――――――――――――――――――――――
引用終了(http://gmo.luna-organic.org/?page_id=14

私達が自分の都合よく遺伝子を組み換えた事により、
環境までが悲鳴をあげている。

環境が悲鳴をあげ、結局は私達の元へ返ってくるのである。
在来種の野菜を食べる事が私達の身体に一番望ましいのだが、
遺伝子組み換えの野菜がこれから先、
どんどん出回る事だろう。

また、自分の家の周りに除草剤をまいている方がいる。
確かに草むしりは大変だ。
労力も時間もかかる。
しかし、その行動一つが、環境を汚染し、
生き物、そして私達の食べ物まで汚染するとしたら、
どういう行動を起こしますか?

三回シリーズで大変読む量が多かったと思います。
遺伝子組み換えについてしっかり知る事が出来たと思います。
その上で、どう行動するか、決めていきましょう。

本当に、ここまで読んでくれてありがとう♡
読んで下さった方が素敵な一日を過ごせる様、願っております♡


自分達を守る為にも、また環境を守る為にも、
除草剤を選んでいかなくてはいけません。
外でよく遊ぶ子供達、また、
お散歩する犬達にも優しい除草剤を選びましょう。
楽天

 

Amazon

☝是非レビューも読んで下さいね!
楽天ではレビューが162件も寄せられています。