新しいホストファミリーの家に引っ越した私。
ホストファミリーは、皆本当の家族の様に私に接してくれた。
子供達もとても懐いてくれて、とても幸せだった。

新しいホストファミリーの家は、私の学校から離れていた。
毎日ホストマザーに送って頂くのは、申し訳なかった。

私の学校の道を挟んで向かい側に、女子高と、男子校があった。
その女子高と男子校の生徒だけが乗れるバスが、
私の新しいホストファミリーの家エリアには来ていた。
しかし、私の学校の生徒が昔バスの中で問題行動をした為、
乗る事を禁止されてしまった様だ。

ホストマザーは、両校へ出向き、
校長先生と話し合いをしてくれ、
特別に乗車を許可された。

今まで乗ってはいけなかった学校の生徒で日本人。
初日は、乗った瞬間、全員が私の事を凝視した。
しかし、日が経つにつれ、女子高の子達がとても仲良くしてくれる様になった。

私と同じバス停には、男子校に通う小学2年生の男の子がいた。
最初こそ私を不思議そうな目で見ていたが、
次第に少しずつ話す様になった。

次のバス停には、彼の同級生の男の子がいた。
やんちゃ盛りな二人だった。

ある日を境に、その男の子二人が、
私をからかい始めた。

「ジャポ、日本へ帰れ!!」

毎日毎日言い続けられ、バスの中でも席をずっとけられる様になった。
女子高の友達は、

「バスの運転手さんに言おうか?」

と、心配してくれた。
私は、

これが人種差別か!
本当にジャポって言うんだ…
寧ろただ子供の時に「ばか」というレベルだな…
と、思っただけだった。


人種差別というのは、もっと深いものがあると思うのだが、
日本人の私が「ジャポ」なんて言われる経験は、
日本では絶対に出来ないな、と思った。

特に気にしていなかった私は、

「心配ありがとう。
でもね、馬鹿はいつか馬鹿を見るから!」

と、答えた。

それから数週間経ったある日。
学校帰りに友達と遊んでいたので、
いつもより遅く帰宅した私。

出迎えてくれた、ホストマザーとブラザーがかなり興奮していた。

続く。


ここまで読んでくれてありがとう♡
読んで下さった方が素敵な一日を過ごせる様願っております♡
 

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