結局、電車の改札まで返事が出来なかった。

拒否からのプロポーズには、複雑な思いしかなかった。

しかし、同時に何だか私の人生は、
彼の好きな様に流されていくのだ
と、諦めの気持ちが湧いてきた。

それは、付き合う前の年末年始に付き合ってもないのに彼の家に泊まりに行く事になった時から、
始まっていたのだと思った。
(気になる人は以前にブログを読んで下さい。)

そして、プロポーズを受け入れた。
彼の底抜けの明るさは私には心地よく、一緒にいて安心出来た。

彼は邪推しない人なので、私が喜んで泣いていると思っていた様で、
無邪気に喜んでいた。

四月になり、彼は就職の為に東京へ旅立った。
GWは帰省する予定だったので、

プロポーズも終わったし、忙しくなる前に親の顔合わせだけしておこう

と、彼は言ってきた。

彼は入社した所、私は転職の上働いていたので、
実際に結婚するという事に対して全く想像がつかなかった。
それにお金もなかった。

私は漠然と、結婚は28歳位だと思っていた。

GWになり、両家の顔合わせの日が来た。
場所は、プロポーズされたホテルだった。
美味しい料理と共に穏やかに時が過ぎていった。

突然、彼の母が、

「結納どうします?」

と、切り出した。

ん?まだいつ結婚するとは言ってないよ…お金もないし…

と、思っていたら、母が、

「結納はお金がかかるから大丈夫です。」

と、普通に答えていた。

あれ、私達近日結婚するの?!とびっくり。

その後、彼の母に誘われ、そのホテルの婚礼サービスへ。
色んな部屋を見ていると、皆が気に入った部屋があった。

すると、彼のお母さんは、

「この部屋の空いている日を教えて下さい!」
「あ、この日ええやん!ええやろ?じゃ、お父さん、前金はらっといて!!」

勢いよく勝手に、というか見事に?結婚式の日を決めてしまった。
その日から約三ヵ月後の日程だった。

そして、帰りには、

「あ、あこにティファニーあったやん。
結婚式も決まってんから、指輪は必要!
いくで!」

彼の母親に連れられて、全員で入店。

「春ちゃん、好きなん選びや!」

と、言って去って行った…。
全て値段が見える指輪達。

もし私が、一点だけ箱に入っているあの指輪を選んだら、どういう反応をするのだろう…

母とひそひそ、
相場はいくら位なのか…
彼はまだ給与一ヵ月分しか貰っていないので、向こうの親が買ってくれるみたいだけど、
いくらの指輪にしたらいいのか…
相談した。

あー結婚って、

ゼクシィ見て

結婚式場選んで

指輪のブランドとか選ぶ楽しさがいいのじゃないの!?!?

なんて思っていたが、状況が状況なだけに何も言えず、自分に合った結婚指輪と婚約指輪を選んだ。

二本を指にはめた所で、彼のお母さんが待ってましたと、現れた。

「それでいいのね!じゃあ、あんたもこれとお揃いの、選んで貰い!」
 

彼の指輪は、なんと三分で決まってしまった。
そして最後は、

「お父さん、お金払っといて!」

カード係のお父さんは、ひたすら待たされ、出番の時だけ呼び出されていた。

そんな濁流の勢いで、私の結婚は決まった。
私は24歳、彼は23歳だった。


ここまで読んでくれてありがとう♡
読んで下さったあなたの一日が素敵なものであります様願っています♡

 


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