私と主人は、アメリカの大学に留学する前に出会った。

主人は中高と男子校に行っていた為、女子とはほぼ話したことがない人だった。
だから、初めて会った時は話すだけで、汗がとめどなく流れる様な人だった。

いつも明るく、人について悪口を言った事もない。
穏やかで怒る事もない人。

渡米前は仲良くしていたが、同じ州内ではあったが違う大学の為、
渡米後数年間は、たまにメッセンジャーで話す程度だった。
しかし、彼が運転免許をとって車を買ってから、彼の大学に共通の友人がいた事もあり、
お互いの大学を行きかう様になった。

ある冬、私は帰国しようと航空チケットを一人で予約していた。
私は飛行機の中ではずっと寝ているので、一人で帰ろうと思っていた。

すると、彼が一緒に帰りたいと言ってきた。

正直迷惑だな…と思ったが、チケットが取れない可能性もあったので、
私はそちらにかけた。

しかし、チケットが取れてしまった。

飛行機の中で、あれこれ話してくる彼に、多少イライラしたが、
無事に日本に着いた。

冬休みは会う事もないと思っていたが、
彼の無邪気で意図的ではなかったけど巧妙な罠にかかってしまい、
会う事になってしまった。
PCを立ち上げて、メールを見ていると、メッセンジャーが勝手に立ち上がりオンラインになっていた。

そこで彼が話しかけてきたのだ。
しまった…と思ったが、もう手遅れだった。

「冬休みは何してるの?年越しは何してる?」

「お母さんとゆっくり過ごす予定だよ。」

「じゃあ、お母さんと二人でうちにおいでよ!一緒に祝おう!」

何も予定がないと言ってしまった為、今更拒否する事も出来なかった。
母が隣にいたけど、「一本取られたな!」と言っていた。
そして、なんと付き合ってもいない彼の家へ行く事になってしまった。

母は、「私がいくとおかしい。」と言って、勿論一緒には行かなかった。
どう考えても付き合ってもいない男の子の家に、親子で行くのはおかしい。
私一人でもおかしいのだ。しかも泊まりで…。

しかし、彼は無邪気に予定の計画を進めてしまった。
勿論駆け引きなど出来るはずがない彼だったが、純粋さで押し切ってきたのだ。
私には止める事が出来なかった。

そして母は、出発前に言った。

「彼はきっとあなたの事が好きなのね~!」

母は彼と会った事があり、その時からのお気に入りだった。



ここまで読んでくれてありがとう♡
読んで下さったあなたが素晴らしい一日を過ごせます様に願っております♡

がんになって、鬱病になって、死を意識した時に出会った本。
この本を読んで、私の中の意識改革が起きました。
誰かのせいにするのではなく、自分とちゃんと向き合う事、
それが病気と向き合う事だと気付かされました。
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そして、自分を見つめなおすきっかけを頂いて下さい。