バザーは11月だった。


娘の発表会も11月。

娘は発表会に出る為に、一生懸命練習をしていた。
そんな娘に、発表会を今年は出ないでくれとお願いするのは、
親としてどうなのか、思い悩んだ。

だからこそ、バザー当日以外の仕事は常に率先してやった。

幼稚園に集まってバザーの仕事をする時は、皆パートで先に帰っても、

休んでも、私は最後まで残ってしていたし、雨の日に1人で運搬作業もした。
平日の集まりは、皆平気で休んでいた。

しかし、私は当日休んでしまうから、と、とにかくバザー委員の仕事を最優先した。
だから何があっても一日も休まなかった。

運搬作業も誰も手伝ってくれなかったので、重たい荷物を手がちぎれそうになりながらも、
雨の中必死で運んでいたら、前から園長先生が現れた。
手伝ってくれる人がいて助かった…

と、思った瞬間、


「私は手伝えないけどね。」

 

と、言われた。
私にはもう全く余裕がなく、いっぱいいっぱいの状態だった。
そんな状態の時に痛烈な言葉が心に刺さってしまった。

「この幼稚園は何だろう。。。

私はこの半年、バザー委員を引き受けた事によって、ひどく心が傷ついた。
私の味方なんて、いないんだ…。

…もしかしたら私が間違っているのかな…。」

ショックが正当な判断を出来ない様にしていた。
雨の中、今まで溜まっていた感情が溢れ出し、
涙がとめどなく流れた。

それでも誰にも言う人がいなかった。
登園班の方々は皆さんとてもいい人だったが、
私のせいで色々言われていると思うと申し訳なかった。
これ以上私が何か言うと、どこかでまた彼女に漏れて拡散させられる気がした。
ただただ耐えて、月日が流れる事を待つことが一番の解決法だと思った。


10月は引越しもあり、私はボロボロだった。
主人は引越しの日はいてくれたが、引っ越しの前後は出張でいなかった。

幼稚園の送り迎え、お弁当、ビジネス、短期のバイト、引っ越しの準備、
…そして、バザー委員。

また、子供の食にも敏感になっており、子供に悪いと思うものと常に「戦って」いた。

夜なんてゆっくり寝ていられなかった。
だから、いつも気が付いたらリビングの椅子の上で、パソコンの前で寝ていた。

その頃になると何もやる気が起こらなくなっていた。
何が正しいのか分からない位目まぐるしい毎日だった。

次第に夕ご飯の後、片付けが出来なくなった。
すぐに寝てしまうのだ。

子供達も気が付いたら、私の横でお風呂にも入らず寝てしまっていた。
母親失格だと思った。

私は、何のためにこんな生活を送っているのか、分からなくなった。
この頃から、右半身の痺れが出る様になった。
お風呂で溺れたのもこの頃だった。

私は、さすがにもうダメだと思い、息子に幼稚園を辞めて欲しいと懇願した。
しかし、息子の答えはNOだった。

今思えば当たり前であるし、そんな事を聞いてしまった自分が恥ずかしくなる。
そんな通常な判断も出来なくなっていた。

また主人も五時に起きて、日付が変わる前に帰宅する毎日。
楽観的な主人の笑顔が消えた時だった。
家族が次第にバラバラになっていた。


そんな極限状態の時、またバザー委員のLINEで攻撃が始まった。
私達バザー委員の三人は、代表であり、当日は役員ではないお母さん方も手伝って頂けた。
例年と同じ人数を確保しており、バザーに出品するおもちゃの量が前の年より半分になっていた。

しかし、私が出ない事にはバザーは出来ない、ありえないと言われた。

どんなに皆が平日休んでも私は受け入れていた。
攻撃する方は、休む時は私には言わなかった。
なのに、私はバザーの日は休んだら非難され続けるんだ…。
例年の半分の商品を売るのに、同じ人数がいても私がいなければ絶対ダメなんだ…。

もう精神的に限界だった私は、娘と話し合った。
今回の発表会はバザー委員の仕事があるので、休んで欲しい
と、お願いした。

すると、私の苦しんでいる姿を傍で見ていた娘は、

「いいよ!だって発表会は毎年あるから。
でもバザーは今年で終わりでしょ?
私バザーに行くのも楽しみだよ!お手伝いもしていいかな?」

と、言ってくれた。
私の力不足で、娘の夢も応援出来ない母親だと思った。
そんな母親でもいつも受け入れてくれる娘に感謝するしかなかった。

娘の了承がでたので、バザー委員のLINEで、

今まで頑なに娘の発表会に出席する事にこだわり、自分がバザー委員なのに自分勝手に仕事を放棄していた事を、
ただただ謝罪した。
私の今までの行動が、責任がなかった事、それによって不快にさせてしまった事。
思いつく事は全て文章に表し、謝った。
そして、私について何を言われてもいいのだが、私と仲良くしてくれている方々について悪い事を言ったり、
広めたりする事は辞めて欲しいと、切にお願いした。

これで、数ヵ月続いた苦しみから解放された!

そう、思った。
それと共に涙が次から次へと出てきた。

すると、すぐにバザー委員の方二人共から、LINE電話が何度も何度もかかってきた。
私はもう声をあげてわんわん泣いていたので、出る事が出来なかった。
34歳で、しかも幼稚園の事で、こんなに声を上げて泣くことがあるなんて、思いもしなかった。

電話には出れなかったので、ずっと攻撃をしていた方から180度反対のメッセージが来た。


「〇〇さんは誤解している。
私は発表会を休んで欲しいなんて言っていない!
是非娘さんの為にも発表会に出てあげて!
バザーは私達だけで大丈夫だから。」


…涙で滲んだ目で見ているからなのか、もう極限を超えた頭で見ているからなのか、
文字の意味が理解出来なかった。


ここまで読んでくれてありがとう♡



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