この鬱々とした気持ちの原因が分かった。

抗てんかん剤のイーケプラの副作用だった。

私はもうこの薬を飲み続ける事は、出来ない、と思いました。

「癌」が見つかって、人よりもしかしたら命が短いかもしれない。

しかし、どんなに「今日」という日が欲しくても、その願いが叶わなかった人もいる。

私には、まだ「今日」がある。

そんな大切な日を、ずっとベッドの上で泣いて暮らすなんて、勿体無い。

そして、願いが叶わなかった人に失礼である。

無理はしない様に、でも家族と笑い合える日にしたい。

心の奥底から、そんな感情が沸き上がってきました。


薬を辞めるのは、本当に怖かった。

倒れてから、痺れが頻繁に来ていた。

咽喉まで来て息が止まる事はなかったのは、

やはり薬のお陰だった。


ふと、製薬会社に勤めているお友達が以前に言っていた言葉を思い出した。

「薬は化学物質。身体に悪くないはずはない。」

身をもって体感した。


しかし、いつまでも薬に頼っていると、鬱々とした気持ちになってしまう。

折角まだある人生を楽しく過ごせない…

気が付いた日から、薬を飲まずに過ごす事にした。

今は家で過ごしているから、倒れても誰にも迷惑かけない。大丈夫。

薬の効力が消える時間になると、薬で抑えていた時より強い痺れが起こった。

また右側の口角が上がったり下がったりする事もあった。

咽喉が痺れ、息が止まる事もあったが、

何とか倒れない様、息が吸えているうちに深く深呼吸をして、息が持つ様にした。

てんかん発作は、起こると身体が意思とは関係なく動いてしまう。

私の場合は、脳腫瘍が左側にあるので、右半身が反応する。

発作後の疲労感は重く、頭もぼーっとしてしまう。

でも酸欠にならない様に意識が保てれば、

その間に痺れがなくなれば、

その後は普通に過ごせるのだ。

私は一日何度となく繰り返される痺れに、明るい未来を思い描きながら耐えた。
  



ここまで読んでくれてありがとう♡


副作用を考えた時に出会った良書。
「まず疑え」というメッセージが、私を目覚めさせてくれた一冊。
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