「…そうですか。わかりました。
てんかん発作も出ていますし、癌が小さいうちに取り除く事をお勧めしますが、
今はすぐにどうこうなるレベルではありません。
しかし、定期検診を受ける事は、お勧めします。
てんかんのお薬だけは、出しておきます。」
反対されると思ったが、意外とすんなり受け入れてくれた。
それが、私の気持ちを理解してくれたからか、
それとも次の患者さんがいるから、機械的に作業しているのかは、
医師の表情からは読み解くことは出来なかった。
主人は、不安だったと思うが、私の気持ちを応援してくれた。
「こちらで定期健診は受けれますか?」
「それは出来ません。家の近くの病院へ行って下さい。
紹介状は、静岡県の病院のものをそのまま持って行って下さい。」
手術を拒否した途端、何だか見捨てられた様な気持ちになった。
お会計を待っている間、改めて国立がん研究センターに来ている人達をみた。
私はこの人達とは違う選択をした、という事になるのだろうか。
私にとって、私の脳腫瘍にとって、一番正しい選択だったか
答えが出ない質問を、何度も繰り返しました。
ここまで読んでくれてありがとう♡
癌と戦わない選択をした方の一冊。
一人一人、自分の人生の選択をする事が大事だと、
痛感しました。
癌と闘わない: 私の選択 私の人生、私が選んではいけませんか?
『中古』癌と闘わない—私の選択 私の人生、私が選んではいけませんか?