数日後、病院の予約の日になりました。

主人は家で仕事をしていた為、私だけ先に出かけました。

病院に行く事に慣れない自分、

またこれから言われる事が怖い自分、

そんな自分を奮い立たせ、病院に向かいました。

途中の電車の中で立ち眩みがおこり、すぐにしゃがみこみました。

しかし、声を掛けられる事はありませんでした。


なんとか病院へ着きました。


とても大きな病院でびっくりしました。

しかし、溢れかえる人、人、人。

ふと、思いました。

「この人達、皆、癌患者なんだ。。。」

と。

どの人を見ても、浮かない顔。悲しい顔。

抗がん剤で髪の毛がない人。

音楽も流れていないこの病院で、生きる希望を見出すのが難しい位、

重たい空気が流れていました。

待合室で待っている時も、

隣のカップルは肩を寄せ合って泣いています。

テレビがつけられていましたが、

信じられない事に、癌についての特集がやっていました。


「この癌になった人の余命は、〇年で〇%です」


権威があるお医者さんでしょうか。

断定系でお話されています。

それを見たがん患者の気持ちが、自分の気持ちがとても痛かったです。

自分の余命が決められた様で、絶望感しかありませんでした。

自分がベルトコンベヤーにでも乗せられて、世界から放り出される様に死ぬ順番を待っている様な気持ちになりました。


ここまで読んでくれてありがとう♡

 

 

脳腫瘍になって見た実話のDVDです。
自分に置き換えて見たので、涙が止まりませんでした。
脳腫瘍の情報はまだまだ少ないと思います。
体験談として、私の話も誰かの力になります様に願っています。