まさかこんな早く退院出来るとは思っていませんでしたが、その日の夕方に退院しました。

 

こんな一日になるとは思っていなかった日。

 

義両親が気をきかせて、子供達を横浜まで連れていってくれるという。

 

その間、私達の車で、私の両親を最寄り駅まで送ってあげる事になりました。

 

母は私の隣に座り、

 

「手を出して。。。」

 

と握ってくれました。

 

そして、

 

「可哀想に。。。代わってあげれるなら代わってあげたい。。。」

 

涙に消えてしまいそうな声。。。

 

中学生でお父さんが事故で亡くなり、ほぼ母親代わりで弟二人のお世話をしてきた母。

 

嫁いでからは、痴呆症で癌だった義祖父母を見送り、本当に大変な人生だった。

 

やっとこれからは自分の人生を生きて貰える!と思っていたのに、

 

ここに来て私が心配をかける事に。。。

 

年が離れた末っ子の私。

 

いつも一番気に掛けてくれた母。

 

私は海外に憧れ、高校で一年留学、アメリカの大学も卒業した。

 

結婚後は実家から離れて暮らし、いつも遠くにいるから心配してくれていた。

 

父も不器用だけど、凄く可愛がってくれた。

 

言葉も少ないが、やんちゃだった時代も終わり、家族を大事にしてくれる様になってきた。

 

そんな時に、私が心配掛けてしまう事になってしまって、

 

周りの人達の人生を不安にさせてしまったと悲しくなった。

 

 

駅に着くと母は、

 

「いつでも帰っておいでね。」

 

と抱きしめながら言ってくれた。

 

いつでも私の場所を用意してくれる母。

 

無限の愛が私を包んでくれた。

 

 

ここまで読んでくれてありがとう♡

 

 

脳腫瘍になって見た実話のDVDです。
自分に置き換えて見たので、涙が止まりませんでした。
脳腫瘍の情報はまだまだ少ないと思います。
体験談として、私の話も誰かの力になります様に願っています。