主人と先生との話が終わり、次に私が呼び出されました。

何を言われるか…怖くて、部屋に入った瞬間、

主人の表情から、いい話かどうか判断しようと思いました。

主人は、冷静で落ち着いています。

きっと、悪い話ではなかったのかな、と思いました。

 

その時には、主人の両親が関西から駆けつけて来て下さり、

子供達は主人の両親と一緒にいました。

医師の部屋には、医師と私、主人の三人だけでした。

ふと、私のMR画像が目に入りました。

そこには、素人の私にも分かる白いものがありました。

 

 

「これは、脳腫瘍ですね。グレードでいうと2だと思われます。

もし1だとしても極めて2に近いと思われます。」

 

「ゆっくりこの大きさになっていると思われるので、急ぐ必要はありません。

 

しかし、てんかん発作が出て来ている以上放置もいけません。

 

横浜に帰られてから、近くの病院を探して下さい。それまでのてんかんを抑える薬を出しておきます。」

 

 

「…私、脳腫瘍なんだ。。。癌だったんだ。

てんかんって何だろう…。」

 

この半年ベッドで寝た記憶が殆どない程、忙しい毎日でした。

 

ストレスがかかり過ぎて泣きながらでも、色んな事に立ち向かっていっていたからです。

 

今までも少しずつ症状があったので、原因が突き止められて良かったという気持ちもありました。

 

悲しいという気持ちはないと言ったらウソですが、元々冷めた性格だし、テレビで見る様なリアクションも出ませんでした。

 

しかし、主人の涙を見ると、自分の病気がどういう物かよく分かりました。

「癌」という刻印を押された自分が、ただただ冷静に、他人事の様に話を聞いていました。

 

 

ここまで読んでくれてありがとう♡

 

 

脳腫瘍になって見た実話のDVDです。
自分に置き換えて見たので、涙が止まりませんでした。
脳腫瘍の情報はまだまだ少ないと思います。
体験談として、私の話も誰かの力になります様に願っています。