表千家では、都道府県ごとに講習会があり、私は兵庫県支部に属しているので、いつもは兵庫県の講習会に行きます。

今年は都合がつかなくて、京都府の講習会に振替してもらいました。
 

教授者講習会というのは、「教授者」という資格(のようなもの)をとるために、受講するものです。
1年に1回、5科目を5年間かけて学び、5科目すべて履修すると、「教授者」になれるわけです。

教授者になれば、表千家の御免状としてはすべてお許しいただいたことになります。
ただ、ここからがスタートですね。
お茶は一生が稽古、なのです。


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※一般の書籍で、教本が販売されています。(講習会テキストとは別)

ハードカバーで和紙の表紙がきれいですね。
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講習会は、午前中に講義、午後は実技。
実技を見ていて思うのは、日々の稽古がいかに大切かということ。

一つひとつの所作には、ちゃんと意味があって、その意味を理解し汲み取り、心を込めてお茶を点てます。


小さな稽古を丁寧にすることで、きれいにお点前ができるようになるし、立ち方・座り方、歩き方なども相応に振る舞えるようになります。

私は、師、弟子仲間、環境や周りのかたたちに本当に恵まれて、これまで稽古を続けることができました。


30年続けてこられたのは、ただ好きだからというよりも、やっぱりお茶をご一緒してくださるかたたちのおかげなのです。

そんなことを改めて感じて、幸せな気持ちで京都をあとにしました。
 

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