木曜日は、午後から私のお茶の稽古、夕方から息子の剣道の稽古と続き、バタバタと慌ただしくなります。
どちらも好きなので、忙しくても苦にはならない、というか心地良い忙しさですね。
ところで、お茶の稽古を30年続けていると、「何がおもしろいの?」と聞かれることがあります。
理由はひと言で語るのは難しいのですが、今日は「一期一会」という言葉について少しつづってみたいと思います。
お茶の稽古では、繰り返し繰り返し、とにかく繰り返して点前などを憶えます。
だから、一見、同じことの繰り返しのように見えますね。
でも!毎回全く違うんですよ。
※社中の弟子仲間と
まずは自分。
気分や体調、考えていることや気になっていることは、その日その時で違います。
前の日にイイことがあればウキウキしてるし、その日の朝イヤなことがあればモヤモヤしているもの。
自分以外のことも見てみると、
天気や気温、電車や車の混みようも、その日その時で違います。
茶室の室礼(しつらい)、掛け軸の言葉、道具の取り合わせ、生けられている花、炭や香のにおい、そして和菓子もその日によって変わります。
ということは、一瞬として同じ自分と同じ環境はないのだということ。
同じ人と同じ場所で同じ時間でも、その日その時によって、何もかも違います。
全てが常に変化している世の中。
二度と来ない今を大切に、心をこめておもてなしをします。
それが、私の思う「一期一会」です。
何か好きな事を長年続けている方も、「毎回同じようで違う」と感じるように似たところはありませんか?
今日の稽古は、お道具はどんな取り合わせかな~? お菓子は何かな~?と楽しみに行ってきま~す♪