次の日・・・。

学校に到着した。

「・・・麗歌?こっち・・・。」

「あっ!そうだった!話って???」

「ちょっとこっちきて。」

「うんっ!」

「誰もいない廊下で話したいから。」

誰もいない廊下に来た。

「で・・・。話ってなに!?」

「麗歌って人の事考えてない!!!」

「えっ・・・?」

「私は昨日、廉君と麗歌が遊んでるの見た。」

「あ~。その事ねぇ~!」

「私は真面目に言ってるの。」

「何の事なの?」

「私、廉君が好きになってきたって前言ったでしょ?」

理李が何言いたいのかこの時まったく分からなかった。

「好きになってきたんじゃなくて私、好きになったの。」

「本気なの・・・?」

「そう。本気。」

(そういえば、廉がガンって事・・・。言わないほうがいいよね・・・?)

「だから・・・!私、廉君が好きなの!!!麗歌も分かるでしょ!?」

(そうだ・・・。私も好きって言えばいいかもしれない・・・。)

「理李・・・?」

「何?」

「私も廉が好き。」

「えっ!?」

「私だって、好きな人はいるの!!!」

「・・・分かった。」

理李が悲しいような声で言った。

なんか、自分が悪い人みたいだった。

「もう授業が始まるから・・・。教室行かなきゃ。」

理李が小声でいった。

あと少しで泣きそうな声で・・・。

教室に戻った。

ガラガラッ

遅れて廉が教室に来た。

(廉・・・。)

「廉君だ・・・。」

理李が言った。

「おはよう。麗歌!」

「あっ・・・。おはよぉー!!!」

「理李も。おはよ。」

廉が珍しく理李に話しかけた。

しかも呼び捨てで。

(複雑だなぁ・・・。)

「ゴホッ」

廉がせきをした。

(ガンなのに平気なの・・・?)

「廉!!!大丈夫なの!?」

「平気だって!・・・ゴホッ」

「マスクしたほうがいいんじゃない?」

理李が言った。

「大丈夫だって!・・・ゴホッ」

「本当に・・・?」

理李は、とても心配していた。

続く