新学期がはじまり、全く登校する意思を示さない末っ子くん・・・
それでも、みんなが帰ったあと、
図書室へ本を返すという口実で学校へ行くことができました。
母と先生が話している間、隣で本を読みながら、
リラックスした雰囲気で本人も先生とお話ができました。
これからどうしていきましょうかという相談の中で、
いきなり登校するにはハードルが高そうだと思い、
タブレットを使ってリモート授業をしてみることになりました。
”授業に参加する”というよりは、まず”教室の雰囲気を見る”
というスタンスで、教室の後ろから全体を見渡せるようなアングルで
教室の様子を見せてもらうことになりました。
リモート授業は本人にとっても、クラスのみんなにとっても初めての試みです。
まずは朝の会で、先生からクラスのみんなに、
今は学校に来れないけど、来たいと思っているから、
そのためにタブレットから参加するんだよ
という説明がありました。
クラスのみんなは”タブレットから見ているよ”ということがわかると、
振り向いて手を振ったり、変顔したり、名前を呼んでくれたり・・・
はじめは、興味なさそうにしていた末っ子も、
みんなの様子を見ていて、気になりだし、
ビデオはOFFながらも、タブレットをひざに置き、
興味津々な様子でした。
マイクやビデオ、リアクションボタンの使い方を教えると、
自分から恐る恐るビデオをONにしたりして、
だいぶリラックスしている様子でした。
(押そうか押さまいか悩む人差し指がかわいかった)
休み時間には画面ごしにクラスの子とタッチしたり、
こちらの声が届きにくいので、
聞かれたことにリアクションボタンで返したり・・・と
交流もできて、うれしかった様子です。
思っていたよりも感触が良かったので、
翌日から、見ているだけではなく、対話型の授業ができるように
マイク、スピーカーを用意して頂きました。
班に分かれての活動があり、
画面ごしにお友達が話しかけてくれ、
本人も会話を進めることができ、
親の助けなしに活動に参加できました。
これで学校へ行ければ・・・
と思うところではありますが、焦らず、
また、学校へ行かせることだけを目標にせず、
しばらくリモート授業で様子を見ながら、
本人にとって良い居場所を見つけられたらと思います。
クラスの子が
「来れそうになったら来てね~」
と声をかけてくれ、泣きそうになった母でした。