滋賀県琵琶湖の竹生島には
宝厳寺(ほうごんじ)と
都久夫麻(ちくぶじま)神社があり
別々に管理されており
神社とお寺が共存しています
その宝厳寺の弁財天堂から
都久夫麻神社へ向かう途中には
宝厳寺・観音堂があり
御本尊は千手観音菩薩様です
その観音堂唐門は国宝で
豊臣秀吉時代の大阪城の一部を
移築したものと言われています
その入り口には千手観音菩薩様を
しっかり守られるように
賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)様
通称おびんずるさんがいらっしゃいます
おびんずるさんは
身体の悪い所を撫でて
その悪い所を持っていってくださる
なで仏様なので
今までたくさんの方に撫でられて
身体はツルツルです
このおびんずるさんですが
母がひらいて初めて
竹生島に来た時の事
数人の列ができていたので
お辞儀だけして
素通りしようとすると母が
「あっ!すみません」
と言って戻り列の後ろについたのです
それを見た私たちも慌てて
一緒に列についたのでした
「どうしたの?何か言われた?」
と母に聞くと
「お辞儀だけして通り過ぎようとしたら
『挨拶もせず行くのか?』
と言われたのよ
だからちゃんとご挨拶しよう」
と言ったのでした
私もこの時から
おびんずるさんも素通りせず
手を合わせてキチンと
ご挨拶させて頂いているのです
ただ、私は毎年毎年見るたび何だか
傷んできてると感じていたのでした...