以前私が住んでいた町の氏神様に
母とお参りしたときのこと
「きっと統括する地主神社でも
狐様がおられるよ」
と母に言われたので私はその地主神社に
行ってみることにしました
するとやはりその地主神社には
狛犬ではなく狛狐があり
由緒書きを見てみると
たくさんの神社が合わさり
その中に稲荷神社があるということで
だから狛犬ではなく狛狐なのだ
ということが書いてありました
「ここに我が家の氏神様の
狐様が来られているのか
いつもありがとうございます」
とお参りし嬉しくなりました
しかしその地主神社の狛狐様は
とても大きな狛狐様なのですが
左の狛狐様の鼻が折られていて
少し可哀想に思いました
その地主神社も古い神社ですが
そんなに大きな神社ではありませんでした
また宮司さんはおられるようですが
いつもは他の仕事をしているため
留守にしているとのことでした
「地主神社に大きな狐様がいらっしゃるけど
左の狛狐様の鼻が
折られていて可哀想だった...」
と母に伝えると母はこう言いました
「ここはとても古い神社だね
だから寂れて見えたろうけど
昔からこの地を守っている
しっかりとした神様がいらっしゃり
ちゃんと聞いてくださる
お参りに来られる人もたくさんおられるよ
氏神様の眷属神の可愛い狐様の願いも
ちゃんと聞いてくださる
それと狛狐様の鼻…確かにないね
多分これは…昔ね
『博打に狐の鼻を持っていくと勝てる』
とゲン担ぎで誰かが折ったんだね...可哀想に
でもこの狐様は鼻がなくても働き者で
ここでもまた無理なお願いなら
更に大きな稲荷神社に飛んで行ってるよ
稲荷の神様は仕事が早いから
眷属の狐様も大忙しだよ」
それを聞いた私はそれからは
氏神様と地主神様
にも
お参りに行かせて頂いています
ちなみに鼻を折られた狛狐様は
最近修復して頂いたようで
キレイなお鼻になっていたのでした
良かった