Hさんには私の母のお力のことは
話していませんでしたし
母もHさんには会ったことは
ありませんでした
私は振り向いて確認しましたが
もちろん私には何も見えません
しかし母は私のうしろの誰かに
向かい話していました
「どうしたの
あなた生霊となってこの子に
ついてきてるよ」
「最近冷たいの?そう…
あんまりメールが返ってこないの?
そう…白山神社に一緒に行こうって
約束してたのに連れてってくれないの?...」
「い、生霊?」
私には母の声しか聞こえませんが
そのやり取りを聞いて私はすぐ
「あっHさんだ」
と分かりました
なぜならHさんと少し前に
「白山神社に一緒に行こうね!」
と約束していたのに
それきりになっていたからです
母はHさんの生霊に
「大丈夫!
白山神社に行こうって連絡してみなさい
でもね、いくら冷たくなったって
こんな所にまでついてきてたらダメよ
この子に執着しないで
自分で楽しみも見つけなさい
こんな所にいちゃダメ」
と説得していました
その説得は長い時間かかり
Hさんが私からなかなか
離れないのが分かりました
30分ぐらい説得のため
お話しをしていたでしょうか
ようやくHさんが
「分かった…」
と私から離れてくれたようで
その時私の身体もフッと楽になりました
母もとても疲れたみたいで
ぐったりしていました
あとでその生霊の特徴を母から聞くと
やはりHさんでした
私は
「えー!生霊なんて怖いわー
でも良かったー」
と母に言うと
「でもこれはあなたも悪いよ」
と母に叱られたのです…