初めてご覧になる方は、【母と龍神様】の記事からご覧ください。
長男の受験合格の御礼参りのため
近くの天満宮へ
長男と私と母の三人で行きました
その日は鳥居をくぐる前から
私にはずっと笛の音が
聞こえていました
でもご祈祷中や神社の境内でも
録音のお神楽や笛の音を
流している神社もあるので
「録音かな？」と思って
あまり気には留めていませんでした
小さな神社なので巫女さんもおらず
宮司さんお一人での
ご祈祷が始まりました
祝詞奏上の時は頭を下げていて
宮司さんが
「頭をお上げください」
と言われたのでフッと頭を上げると
本殿中央に御簾(みす)が
掛かっているのに気づきました
その御簾を挟んで左右には
弓矢を持った大きな
守り神のような人形が見えました
そして玉串の奉納があり
「おひとりずつどうぞ」
と私たち三人が順番に
玉串奉納させていただきました
私の順番が来てひとりで前に出ると
その御簾の向こう側に
昔の貴族のような格好をした人が
座っているのが見えました
「あれ
誰かいる…でもこんなところに人がいる訳ないし
座っていた場所からは
気付かなかったけど
左右にも人形があるし...」
と考え特に気にしないように
玉串を奉納しました
そしてご祈祷が終わったのですが
どうしてもそのご祭神のような
人形のことが気になり
少し前に出てもう一度
御簾の向こうをよく見ると
なんと人形があったはずの場所には
鏡だけがあったのです
思わず宮司さんに
「ここに人形が置いてなかったですか？」
とお聞きすると
「見ての通り左右にはありますが
ここ（正面）は神様の場所なので
と言われたのです
私はすぐにこのことを母に話しました
すると
「真ん中でしょ
ずっと神様が座っておいでたね
今日お姿を見せてくださったのは
この間の藤原鎌足様とは違って
菅原道真様だったよ
あなたにもお姿見せてくださったんだね
笛の音もずっと流れてたでしょ
お祝いしてくださったね
」と母に言われ
私も何とも言えない幸福感を感じたのでした...
