クリスタルのような龍神様が
母と重なっていく…
私はあまりに驚き
身体も固まってしまいました
見てはいけないものを
見てしまったと思い
目を逸らそうとしたその時!
……
母がゆっくり、ゆっくりと私の方を
怖い目でジロリと睨み
こう言ったのです
「見ぃーたぁーなぁーーっ」
……
……
その声は聞いた事もないような
太く低い声だったので
私はあまりの事に
腰を抜かして動けなく
なってしまいました
すると次に見た母には
クリスタルのような龍神様は
重なっておらず
いつもの母に戻っていました
母は龍神様に身体に入っていただき
一体化していたようでした
私は母にこのことを言いましたが
まったく覚えておらず
笑っていました
母はその時
間違いなく龍神様になっていました
私はこれまでの不思議なことなど
知りたいことがたくさんありました
大変恐れ多いことですが
母にも承諾を得て
龍神様をお呼びして
お話をお聞きする事にしたのでした…