歯医者で


会計待ちをしている時。



玄関ドアが開いて


一人のおじいちゃんが入ってきました。




開口一番、


『歯ぁ、飛んでんけどな!治してくれる?』


と叫びました。



声が


とにかく 大きくて。



受付のおねえさんも


びっくり気味でした。




差し歯か何か、とれましたか?



受付嬢が聞き返すと



え?なんて?

ごめんなぁ。

難聴ですねん。




受付嬢と


おじいちゃんの


大声合戦が始まりました。




嬢:ええと、抜けた歯は 今 持ってますか?


爺:え?なんて?


嬢:抜けた歯、持ってます?!


爺:いやいや。家にあるわ。

  持って来ようか?


嬢:おうちは お近くですか?


爺:え?なんて?


嬢:家、近いんですか?!


爺:ああ、5分ほどや。

  ××さんちの裏や。




あまりの大声に


何事か、と


院内中のスタッフが受付に集結してきました。



てか ××さんて誰だよ。


てか 『歯ぁ飛んだ』 ってどんな表現だよ。






嬢:そうですか。

  それじゃあ持ってきてくださいます?


爺:今 持ってきたらええのん?


嬢:午後からでもよければ予約おとりしましょうか?


爺:え?なんて?


嬢:午後から予約とります?!


爺:ああ、午後も暇や。

  明日も明後日も ずーーーと暇や。

  がはははは!!




うっさいわ!!!


って雰囲気の院内。




嬢:午後の空いてる時間は~。。。

  じゃあ3時から予約 入れておきますね。


爺:ボールペンあるかの。

  書いておくわ。


嬢:あ、診察券の裏に書いておきますから大丈夫です。


爺:え?なんて?


嬢:ここに書いておきます!!!


爺:あーはいはい。




ようやく


話が通じたようです。


おじいちゃん、補聴器持ってくればよかったね。




爺:ありがとう。

  難聴でしてな。

  聞き取りにくいんですわ。

  ありがとう。

  ほな、2時な!





受付にいた全スタッフから



3時です!!!



って つっこみが入りました。





おじいちゃん、


ちゃんと 3時に行けたかなって


ものすごく心配。