まず、私が居酒屋で働いたことから始まります。
私は、元々うどん屋で配達員としてバイトをしていました。
しかし、職場で嫌なことが多く耐えれなくなり
私は次のバイトを探していました。
そんな時、同じバイト先の先輩に
「うちが行ってるバイト先来たら?」と言ってくれました。
その先輩に紹介してもらい、私は自転車で約20分ほどの居酒屋に初出勤することになります。
私は、知っている先輩が多かったことや
先輩の「ここのバイト先はめっちゃいいよ」という言葉に緊張しながらもわくわくしながら働きに行くことになりました。
お母さんには相談せずうどん屋を辞め
「咲先輩に紹介してもらった〇〇の居酒屋でバイトすることにしたから」とだけ言っていました。
初出勤も無事終え、私は帰宅。
母に「めっちゃみんな良い人だったよ」や
店の雰囲気店長の人柄など学んだことや思ったことを話していました。
母も「へーそうなんだ!いいね」といった様子でした。
そして次の日私は友達の家に泊まる予定だったので
母に「明日は友達の家泊まりに行くからね」と言いました。
私は普段母が私の言ったことを覚えておらず
プチ喧嘩や勘違いに発展することが多いことから
もう一度
「さっき咲言ったこと覚えてる?」と聞きました。
母は「うん、覚えてるよ泊まりに行くんでしょ」
と言います。
私は念の為確認したことでしっかり母が覚えてるという事と泊まりの許可が出た事に安心しました。
しかし翌朝電話の着信音で起きた私がスマホを見ると母からの電話でした。
いつも通り電話に出ると
「今Yさんが診療に来てて咲のこと話したんだけどやっぱり居酒屋は水商売だしお泊まりもやめなさい。」と言われました。
たしかにしっかり相談することをしなかった私にも非があります。
しかし、昨日まで「良いよ」と言っていたお泊まりやをいきなり「泊まりはするな」と言われ
おもわず
「え、え、え?どゆこと?何かあったん?」
と聞き返し、居酒屋を水商売と呼ぶ母とYさんに
「この人たちは頭がおかしいのか」と思いました。
みなさん気になっているYさんとは
私が小さい頃から可愛がってくれていた
近くのおじいさんです。
私は「おじさん」と呼んでいるので今からは
「Yさん」のことを「おじさん」と呼びますね。
話は戻ります。
電話していた母は、私が断固として話を飲み込まないので、自分からだと私には伝わらないと思ったのかおじさんと電話を代わりました。
おじさんは
「咲ママから聞いたけど居酒屋やってるんやって?
あんなぁ、居酒屋って平たく言えばお酒を扱うところやろ?お酒を扱うところっていうのは水商売って言うねん。
色んな人もおるし危ないからな?やめなさいよ。
あと、お泊まりもやけどな。
人の家に泊まるなんて危ない事するんやないで。」と言いました。
私はこのままこの人達の言ってる事を飲み込んだら何もできなくなってしまう。と思い
「いや、咲16歳やで?居酒屋って言ってもちゃんとした寿司居酒屋でお客さんも働いてる人もいい人多いねんで?
お酒扱ってるところがあかんねやったら飲食店どこも無理やん。どこで働いたらいいん?
居酒屋ほど簡単に社会経験ができるアルバイトないと思うねんけど。
今の子達ほとんど居酒屋とか飲食店やし。
お泊まりも小学生でもしてんのになんであかんの」
と言いました。
みなさんはどう思いますか?
私は母やおじさんが私のことを子供に見すぎていると思います。
そんな私はもう平行線のままの話にいらつき
泣きながら電話を切りました。
一気に自由を全て奪われたような感覚でした。
このままだったら絶対だめだと思い、
私は母の職場におじさんと母に会いに行きました。
私がついた時にはおじさんは母に治療されていました。
治療が終わるまで待とうと思っていると
父とすれ違い
「よー分からん話に巻き込まれたなぁ笑笑」
と話しかけてきました。
私は、同じ考えの父がいることに本当に安心しました。
少し待った後、おじさんの治療が終わり
母が私の所へきて
「ね?Yさんもあーゆってるしだめよ」と言ってきました。
私は顔を見た状態で今1番言われたくないことを言われ本当に腹が立ち
「おじさんさ、ゆーたら他人やん。
子供もおらんくて子育てしたことなくて
咲は小さい頃のままって勘違いして言ってるだけやん。70代なんて世代全然違うし今の時代分かってないくせに勝手に口出ししてこんといてや」と
言ってしまいました。
私は“あ。言ってしまった。”と心の中で思って
母の顔を見ると母も怒った様子でした。
「もーいいわ」と言い捨て私が帰ろうとすると
ちょうどおじさんに「ちょっと話そか」と
引き止められ父と3人でソファーに座りました。
“またおなじ話をされるんだろう”と思っていると
案の定電話で話した事を言われ、
私は大号泣。
周りの人スタッフの人に
「高校生でも居酒屋でバイトしますよね?
水商売じゃないですよね?」と泣きながら共感を求めていました。
その様子を見ていたおじさんは余計説得しよう必死に話し続けます。
見飽きた父が
「まぁこれはどう考えてもYさんとお母さんの言ってることがおかしいわ。
過保護すぎるで。
世間一般的に見て居酒屋で働いてるから水商売や。とか言わんやろ?」
と言い、その場は収まりおじさんも帰りました。
父は私に
「居酒屋ほどバイトで色んな人見れるとこないし
今のうちに色んなもの見て色んな経験し。
みんなが高校行ってる間に世間学んでる方が得やろ?
結局世間を知ってる人が将来成功するねん」
と言いました。
私は本当に父の言葉に救われました。
信頼してる大人2人に思いもしない事を言われ
絶望している時の父の言葉は忘れることができません。
家に帰って少し経ってから
母からまた電話がかかってきて
「Yさんにあんな酷いこと言ってあなたは本当にひどいね。」と言う言葉と私を説得するための言葉をまた言われました。
私は「おじさんには酷いこと言っちゃったと思ってるごめんなさい。」と言い途中で電話を切りました。
数分後次は母からLINEがきました。
「私の子育てにも、自分の軸があります。
私についていけないのであれば、パパと離別するしかないです。」ときました。
私はこの言葉で決意しました。