暑い!を通り越して熱い! 今年の日本の夏はどうなってしまったのでしょう?
気象庁によると、8月12日までに全国106地点で「観測史上最高」の暑さが記録されたのだそう(927観測地点中)。酷暑は8月後半も続くというから、この怒りを誰にぶつけていいのやら。
そこで心配なのが熱中症です。この夏、熱中症で救急搬送された人は3万9944人で、死亡者はなんと52人(5月27~8月11日、総務省消防庁)。救急搬送者数は去年より30%も増えています。ニュースでの「こまめに水分を補給しましょう」という言葉も、もう耳タコですよね。
◆「塩分+水分+糖分」がベスト
ところが! 熱中症対策として水・お茶をガブガブ飲むのは、なんと逆効果らしいのです。
「汗をかくと、水分だけでなく塩分(ナトリウム)も一緒に出ていきます。体内の塩分の濃度はほどよいバランスが保たれています。それなのに水だけを飲むと、塩分濃度が下がってしまい、濃度を保つために身体は水分を排泄しようとするんです。
つまり、塩分補給をしないまま水だけを飲むと、ますます脱水が進んで、逆効果になってしまう恐れがあるのです」(女子栄養大学教員・浅尾貴子さん)
1日3リットルぐらい水飲んでました、ヤバい!
ではナトリウム……要は塩水を飲め、ってことでしょうか?
「実は塩分+水分+糖分をあわせて摂取するのが効果的です。発汗した体内のバランスを保つためには、水分+塩分の摂取が基本となりますが、吸収を高めるには適度な糖分があるほうが効果的なのです」(同)。
塩+水+糖といっても、どうすればいいのかピンと来ませんが……。
そこで、この夏ブームになっているのが「塩+フルーツ」という組み合わせらしいのです。たしかにフルーツは糖分があり、ビタミンなどビューティ要素もたっぷり。昔、スイカに塩をふって食べる人を「そのまんま食べたほうが絶対に美味しい」と冷ややかに見てましたが、理にかなっていたわけですね。
◆この夏「塩+フルーツ」がブーム
そこでコンビニに行ってみると、「塩+フルーツ」の商品があるある! たとえばドリンクでは「キリン 世界のKitchenから ソルティライチ」(キリンビバレッジ)、ゼリーでは「ソルティグレープフルーツ」(マルハニチロ食品)、キャンディではレモンペーストと塩をコラボさせた「生塩飴」(リボン)など、他にもたくさんありました。
この3つを味わってみると……おお、涼やか。ほのかな塩味は、フルーツの甘味と酸味を引き立たせるんですね。
また、お店でもこのトレンドは来ているようです。「塩+フルーツ」の特別メニューを出しているアメリカンレストラン「ZipZap」(原宿)に伺ってみました。
「塩+フルーツ」メニューは3つ。
・「グレープフルーツのソルティグラニテ」(600円・税込)
シャキシャキに凍ったグレープフルーツとグラス縁の塩。生き返る!
・「夏のフルーツサラダ ピンクソルト添え」(1200円・税込)
桃やキウイと、ドレッシングの塩味がこんなに合うとは発見でした。
・「桃とキウイの塩モヒート」(700円・税込)
カクテルというよりデザートの食べごたえ。気づかないほどの塩味。
考案したのは、マネージャーの松友妃子さんだそうです。
「暑い中でショッピングをしたあとに見えるお客様が多いので、なにか熱中症対策になるメニューを、と考えたんですね。ニュースで『塩分だけでなく糖分もとったほうがいい』と聞きまして、塩とフルーツは合うんじゃないかと、みんなでメニューを考えました。特に女性のお客様にすごく評判がいいですね」(松さん)
※「塩+フルーツ」メニューは8月23日まで。
これから家でフルーツを食べるときに、ほんの少し塩をかけたり、塩水にくぐらせてみよう、と思いました。ヨーグルトにフルーツと少しの塩を入れるのも美味しそう。熱中症対策もいいけど、たぶん美容にも効きますよね!
