福祉昔話 | ハッピーライド

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ハッピーライドの篠原です✰
昔話を1つお聞かせします。

むかしむかしのことじゃった。
博多にちょっと風変りな青年がおったそうな。
この青年、何が風変りかというと
晴れの日も曇りの日も、春になっても夏がきても
秋が過ぎて冬になっても
ず~っと長靴を履いておった。
「なんで年がら年じゅう長靴を履いとると?」と聞かれると
「せからしか~!これが一番動きやすくて、仕事もはかどると」
と笑って答えておったそうな。

この風変りな青年には決まった仕事はなく
暮らしは楽ではなかったが
自分の夢のためにお金も時間も費やしておった。
朝から晩までノコギリギコギコ…、トンカチカチカチ…
バカにする者も多かったが
青年は気にもせず毎日毎日作り続けた。

やっとできあがったものは、なんと…
ボーリングのボールを転がす台だった。
そう、この風変りな青年は
障がい児にボーリングを楽しんでほしくて
投げられない子供たち用にボールを押すだけで
投げられる台を試行錯誤しながら作りあげたものじゃった。
それからというもの青年は、この台をありとあらゆる
ボーリング場へ抱えて持って行き
障がい児とボーリングを楽しんで夢を叶えたのじゃった。
これを見ていたボーリング場の職員は
「是非商品化して博多全部、いや全国のボーリング場に設置すべきだ」と
青年に提案し、青年が作った台は
瞬く間にボーリング場で当たり前のように置かれることとなった。
めでたし。めでたし。

これは、本当にあった話です。
今ではごく普通にこの台はボーリング場にありますが
この青年の「障がい児にボーリングをさせたい。楽しませたい。」という
アツイ思いが社会を変えたと言っても過言ではないでしょう。
私の尊敬する先輩の一人です。