我々の業界では肩、腰、膝が治せたら一生飯を食って行ける!と師匠に言われました。
それだけ違和感を訴える患者さんが多いということです。
そこで膝痛を考えました。
なぜこんなに膝の痛みを訴える人が多いのか、本当の原因は?
先日、娘の誕生日会を自宅で開いた時の話。
私の父72歳、現在無職、現役のときは看板屋をやっていました。
その父が言うには
『オイ、最近テレビでやっとるヒアルなんとか?効くんか!?』
どうやら膝の痛みが出てきたらしくテレビでのCМで見たのが気になり
今度あったら聞こうと思っていたそうです。
私の答えは
『おやじさん、あれらは悪いものではない。しかし摂り方があるし飲めば膝の痛みが良くなる
魔法の薬じゃあない。』

そうなんです!関節に必要な成分であるのは間違いないのですが、飲んで寝ていれば
治るほど体は単純ではないのです。
身体は必ず優先順位をつけます。なにが必要で何が不必要か!

言い換えると生きるために必要か不必要かです!
ですから歩かずにいて膝を治そうとしても脳は不必要と認識するので
治しません。その力を他の生きるために必要な所へ回します。

また、歩くことで骨、筋肉に体重などのストレスがかかるため、筋肉痛が起き回復時に筋繊維が強くなり
筋肉が強くなると骨が強くなります。
骨を丈夫にしたいなら筋肉をつけること。歩くことが大事になります。

もう一つ大切なことがあります。
それは痛いところへ痛み止めの湿布、塗り薬などを使い過ぎないことです。

回復期にも痛みがでますがそれを止めることで回復が終わり、
場合によって骨の変形、筋肉萎縮、内臓障害などの報告もあります。
こうなると医原病といってもいいのかもしれません。