ついつい、「隣の芝生は青く見える」をやってしまっていませんか?

自分と他人を比較し、他人の生活や成果を過大評価してしまう。

先日、それをしていたことに気がつきました。

私には同じ年の従姉妹がいて、
子供の頃はとても仲が良く、
美人で可愛くて、明るい彼女が大好きでした。

彼女は二十歳で結婚し、
オーストラリアに移住。

旦那さんが有名なシェフなので、
順風満帆な暮らしをしていると思っていました。

彼女が一度も外で働いたことがないと、聞いた時は、
正直、とても羨ましかったです。

私が20代の頃、

職場では上司からの評価が悪く、
彼の借金問題を抱え、
父を亡くしました。
何もかも上手くいかない20代でした。

その頃彼女は、すでに家庭をもち、安定した暮らしをしていました。

ずっと彼女が羨ましいと思っていました。

数年前に、日本で彼女と再会した時、
私と同じ年の50代半ばなのに、
彼女は相変わらず、美人で可愛くて、明るくて、
しかもとても楽しそうで、キラキラしていました。

さらに、彼女が羨ましくなりました。

しかし、数ヶ月前に、
彼女の旦那さんから連絡があり、

彼女は5年前に子宮がんを患い、
抗がん剤の治療をして、
がんは消えたけれど、
その副作用で、胃に穴が空いてしまい、
その穴が塞がらない場合は、死を覚悟しないといけない、と
ドクターから言われてると、知らされました。

そして、病院のベッドで機械に囲まれ、点滴を打つ、
従姉妹の写真を見せてくれました。

えっ?数年前に会った時は、
あんなにキラキラしていたのに、
どうして今、こんな姿なの?

今になって思うことは、

つらい治療のご褒美に、日本に帰ってきて、
美味しいものを食べて、
旅行に行って、
最高に楽しい時間を過ごしていたから、
従姉妹がキラキラ輝いてるように見えていたのかも
しれません。

いつも彼女を羨んでいた自分が、とても愚かに見えました。

今までとは別の見方をしたら、

従姉妹が外で一度も働いたことがなかったのは、
旦那さんの仕事の関係で、
もしかしたらワンオペで二人の子供を育てていたのかもしれないし、
旦那さんの仕事の事務を担っていたのかもしれません。

旦那さんから聞いた話では、
彼が有名なシェフになるまでに、
お風呂のない狭いオンボロのアパートで、
暮らしていたこともあり、
従姉妹にはとても苦労をさせたとのこと。

ああ〜、なんて私ってバカだったのだろう?

旦那さんは、もう絶望的で、
従姉妹を失うかもしれない恐怖でいっぱいで、
回復を信じる力もない状態でした。

私には、従姉妹が退院するイメージがふっと湧いてきて、
きっと大丈夫だと信じることにしました。

その後、奇跡が起きました。

従姉妹の胃の穴が少しずつ塞がっている、と
ドクターに言われ、回復の見込みが出てきました。

本人の頑張りと家族からの祈りが、
天に届いたようです。

もう、「隣の芝生は青く見える」をしません。

自分の状況がどうであれ、
自分よりも悪い状況の人は必ずいるのです。

自分にとってのあたりまえが、
他人にとってはあたりまえではないこともありえる。

今の状況に感謝します。