こんにちは!いや、こんばんは!

 

中学3年生 冬・・・・

毎日毎日受験の重いプレッシャーに潰されそうな日々

 

本人も不安とイライラを何処にぶつけていいのか分からない。

子供と大人の境界線にいる不安定な時期

 

思い出しますね~~~~

 

今日はそんな中学生を教える塾の先生とのセッションでした。

毎日10時まで授業があるそうで、セッションは10時半からスタート!

 

今日のテーマは

「中学3年の男子生徒が昨年末に問題行動を起こし、

本人を対面で叱った頃から反抗的な態度をとるようになったが

この先どのように関わったら良いかわからない。」

というもの。

 

勉強をする気もなく、ただ塾に来ているだけ。

最近塾内で彼女を作って浮ついている。

彼の最近の様子に先生は

哀れさと同時に怒りも感じている。

 

コーチングのスキルの1つにポジションチェンジというものがある。

 

椅子を使って自分と相手の距離を見える化したり

座って相手の気持ちになるというもの。

 

 

入塾当時の希望にあふれていた当時の気持ちと

問題を起こした昨年末に気持ちと

今のやる気のない態度をしている気持を

彼の椅子に座って、彼にになりきって話してもらうと・・・

 

現状の彼から出てきたのは、焦り イライラ、疎外感だった

 

 

先生として彼に何をしてあげたいか?

 

 

先生の椅子で考えると出てきたのは

彼に頑張ってもらいたいという温かい気持ちだった。

 

実は、先生本人がこの気持ちに驚いていた。

 

中学生の不器用な気持ちを自分が体感したことで

彼への認知ががらりと変わった。

 

先生が出したアクションプランは

 

あす、彼に声をかけます!だった。

 

 

 

次の日、先生は実際に声をかけたそうだ。

 

先生「最近調子はどう?」

 

中学生、目もあわさず無表情で「普通っす」

 

先生、へこたれず、イラつくこともなく

「そう言えば実力テストどうだった?」

「たくさん食べて身体を大きくしろよ」

と興味がありそうなことを話しかけ

 

「数学だけはしっかり反復して身につけよう」

 

と言ってから彼を観察していると

 

数学のテキストを取り出し取り組む姿勢を見せたそう!!!

 

さっきまで帰り支度をしていたのに!!!

 

先生のコーチングから得た小さな気づきが

先生の声を掛けるという行動に繋がり、

声を掛けられたことで

中学生の心に何か響いたとしたら・・・!!!!!

 

後日、中学生の塾内での様子が明らかに変化してきたそうです。

 

 

以前は無表情のまま机に座り、ケータイをいじり早退するのが当たり前だったのに

今では笑顔で自ら席を立ち、講師に質問し時間いっぱいまで取り組むといった感じ。

 

先生は彼がいい表情でいてくれるのが、何よりうれしいそうで、

関わりたくないと思っていた彼に対して

今ではかわいいとすら思えるそう。

先生との会話が大切な時期の彼の行動を変えたとしたら、

彼の未来も変えたことになると思います。

 

そして、彼が大人になったら、目の前にくすぶってる子供がいたらきっと迷いなく

声を掛けることが出来ると思います。

 

 

よく子供のころ、親や先生から人の気持ちになって考えなさいと

言われたが、実際、他人の気持ちになるなんて、無理だと思っていた。

 

でもコーチングはそれが可能なんです。

私も父の気持ちになった時、父に対する認知ががらりと変わったから確信しています。

 

このセッションは彼になりきる過程がうまくいかなかったら、

結果は違っていたと思います。

また1つコーチングのミラクルを間近で見ました。

 

ああ!!幸せな仕事だなあ~

 

では!またお会いしましょう~(*^_^*)