闘病戦記 ポチリコ

闘病戦記 ポチリコ

拡張型心筋症と人工肛門のサバイバルゲーマーの記録。

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これは私が拡張型心筋症という心臓病が発症した40歳の頃の状況です。2015年 4月下旬頃です

 

【前回まで】心臓病ー拡張型心筋症ーが発症した「私」ポチリコ。服薬と過酷な減量で症状は小康状態になったので私は身辺整理を行いました。趣味で集めた銃(エアソフトガン/玩具銃です)の処分も完了しました。カテーテル検査を受けるため検査入院。そして無事退院…。自宅療養となる。

 

 

 

[ご注意]

当初ブログを始めた時は掲載しないでおこうと思った内容も

今後は含まれます。もしかしたら「私」が「誰」かわかる方もいるかもしれません。ただ、まだ私は面と向かってこの時のお話をすることができません。もし気付いた方がいてもそっと見守ってくだされば幸いです。

 

 

現在は2020年3月ですが

舞台は2015年4月下旬頃です……。

 

世間ではゴールデンウィークに入る頃でした。

一般の家庭では色々な楽しい計画を

立ててワクワクしている時でしょう…。

 

我が家の雰囲気は重苦しい空気が支配して

いました。

 

ただ、ポチャリ子(妻)は大変な状況では

あるけれど子供達に1日だけでも

近場でも良いから何処か

連れて行ってあげたいと考えました。

 

子供達に話して聞いてみたそうです。

ポチ男(息子)が日光の東照宮に行きたい

と言い出したそうです。

 

私が自宅から酒を買いに行こうとした時

ポチャリ子(妻)に話しかけられました。

 

「ポチリコ、ちょっといい?」

 

最近では妻から話しかけられることは

珍しかったので少し身構えました。

 

「何……?」

 

「ゴールデンウィーク、子供達

をどこかに連れて行ってあげたいん

だけど、どうかな?」

 

私は一瞬迷いました。

手持ちの現金は心もとなかった

からです。

しかし、家族で出かけるのは

とても楽しいことに感じました。

そのような事はもう無いと

思っていたからです。

 

それに、これが家族と過ごす

最後の思い出になるかも知れない。

 

ポチャリ子は続けました。

「そんな遠くじゃなくてもいいから

ポチ男が日光の東照宮に

行きたいって…。

ポチ美も日光で賛成してるよ」

 

自宅から日光はそんなに遠距離では

ありません。

なんとかなる距離です。

そして東照宮のみなら費用も

抑えられるでしょう。

 

「そうだな、行こうか

行こう!日光に」

 

「ありがとうポチリコ…」

 

妻の笑顔を久しぶりに

本当に久しぶりに見ました。

 

さて、どうやって費用を捻出するか……。

 

続く…………

 

【次回予告】

どんなにつらい状況でも

ひと時、幸せが訪れる

事もある…。

今、この時だけは

ささやかな幸せに

包まれたい……。

 

【次回 闘病戦記ポチリコ〜準備〜】

 

 

 

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