強迫性障害を治す曝露反応妨害法を乗り切るサポートをしています。
大阪堺カウンセリングルームのどか。
心理カウンセラーの武田秀隆です。
今回は当ルームの強迫性障害に対する「認知行動療法」についてお話します。
1.曝露反応妨害法について
2.「ひたすら我慢」では挫折しやすい
3.曝露反応妨害法を乗り切るために
という流れで書いていきますね。
1.曝露反応妨害法について
強迫性障害を効果が高い行動療法は「曝露反応妨害法」です。
曝露反応妨害法を【曝露】と【反応妨害】に分けて説明しますね。
曝露とは
・強迫観念の不安にあえてさらされる練習。
・つまり、恐れているものにできるだけ多く直面する練習。
・避けていたことを思い切ってやってみる練習
反応妨害とは
・曝露をした直後に強迫行為(確認や手洗い)をしない練習。
・不安を取り払うための儀式行為をしない練習。
つまり、あえて恐れている状況に直面して、その後に強迫行為をしないでおく練習をするわけです。
強迫観念で不安になっても、強迫行為をしないように、トレーニングするのです。
その結果、強迫観念が浮かんでも影響を受けずに生活をすることができるようになるのです。
例えば、不潔恐怖の人には、汚れていると感じるものに、あえて触ってもらうのです。
最初は少しずつ触っていき、5分から10分かけて何回も触っていきます。(曝露)
最初は怖いですが、5分も繰り返し触っていると、慣れてくるとともにバカバカしく思えてくることもあります。
そうなれば大成功ですね。要は、触る不安や恐怖が小さくなってくるまで何回も触っていく練習をします。
そして、触った後は、すごく不快・不安になりますが、少なくとも1~2時間は手洗いをせずに耐える練習をします。(反応妨害)
あえて不安にさらされて、それに慣れていくのです。
そして、時間の経過とともに、不安が薄れていくのを実感することが重要です。
すると、「強迫行為などしなくても大丈夫だ」と認知が変化していくわけです。
もちろん、この曝露と反応妨害の練習は1回だけすれば全快するというものではありません。
筋トレと同じなのです。1日筋トレをしただけでは筋肉はつきませんね。
だけど、毎日練習して、1カ月~数カ月と継続することで確実に効果は表れてきます。
継続してトレーニングすることで、脳の正しい回路が育ち、強迫観念が小さくなっていくのです。
曝露反応妨害法は、最後まできちんとやり切れば、強迫観念と強迫行為の悪循環を断ち切ることができます。
これによって改善した方もたくさんいらっしゃいます。
当ルームのカウンセリングでは曝露反応妨害法を乗り切るサポートをしています。
2.「ひたすら我慢」では挫折しやすい
曝露反応妨害法は、不安になっても「確認」や「洗浄」をせずに耐えぬくことが必要です。
ですが、それが苦しいのですよね(>_<)
耐えられるのならば、最初から苦労してないわけですからね。
強迫観念はしつこく不安をあおってきますから、それに耐えようとすると、恐怖や苦痛はとても大きいのです。
そこで、つい確認してしまう。つい、手を洗ってしまう。
その耐えられない気持ち、私は本当によくわかります。
私も強迫性障害で苦しんだ経験がありますからね。
他の機関で「曝露反応妨害法」をして、挫折された方も、うちのルームに相談に来られますが、
・汚れているものに触ったあと手洗いを我慢するのはつらすぎる。
・時間が経てば不安が軽くなると言われたが、どんどん不安が大きくなって確認してしまった。
・やれば良くなると思っていても、あの苦しさには耐えられなかった。
とおっしゃる方が多いです。
ですので、当ルームでは「ひたすら我慢を強いる」のではなく、「不安を乗り切るための対応策」を、きちんと指導することを大切にしています。
3.曝露反応妨害法を乗り切るために
曝露反応妨害法は、
・あえて苦手なことに直面する。
・強迫観念や不安が浮かんでも放置する。
・強迫行為をせずに別の活動をする。
ことが重要です。
「強迫観念→強迫行為→強迫観念→強迫行為」というエンドレスな悪循環から脱出するために、強迫行為をしないことを意志の力で選ぶ練習をするわけです。
ここが苦しくふんばりどころなのですね。
ですので、当ルームのカウンセリングでは、挫折しないように、強迫観念に負けない作戦をしっかり学ぶのです。
強迫観念に負けずに曝露反応妨害法をやり遂げるためには、強迫観念の特徴や弱点を知り、強迫観念を無視するコツを学びながらトレーニングすることが有効です。
私は、自身の克服実体験をもとに、挫折しやすいポイントや、そこを乗り切るコツもお伝えしています。
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