強迫性障害で鍵をかけたか何回も確認する方へ
強迫性障害専門カウンセラー武田秀隆です
強迫性障害の方は、鍵をかけたか何回も何回も確認してしまい、なかなか外出できないことがあります。
今回は
1.症状の特徴
2.確認を2回でやめるコツ
という流れで書いていきますね。
1.症状の特徴
何回もドアノブをガチャガチャ引っ張ってしまいます。
確認のためにドアが壊れんばかりに思いっきり力を込めて引っ張ってしまうこともあります。
今、鍵がかかっているかちゃんと確認したはずなのに「もう一回!もう一回!」とさらに確認したくなって、繰り返してしまいがちです。
ドアを引っ張る「回数」や「秒数」を決めて、外出のたびに儀式のようにドアを引っ張り続けます。
途中で話しかけられたりすると、スッキリできなくて、もう一度最初から確認儀式をしてしまうこともあります。
あなたにも当てはまる部分があるかもしれないですね。
実は私もそうだったのです。上に書いた症状は全て私にはありました。(現在は克服しています)
だから、確認を繰り返し、精神的に消耗してしまう苦しさがよくわかります。
自分でもやり過ぎていることは理解しているのです。
だけど確認を途中で止めると、すごい不安に襲われて、「もう1回だけ確認しよう」となってしまうのですよね。
以前の私も、「よし!確認終了!」と数メートル歩き出すのですが、なんだかまた不安になり、引き返してドアをガチャガチャしてしまうことが何度もありました。
また、いつまでも「本当に大丈夫かな」と頭の中で記憶をたどり、鍵をかけた瞬間を思い出そうとしてしまいます。
頭の中での「思い出し確認」が続くのですね。これがとっても苦しかったです。
あなたはどうですか?私と同じような確認強迫に悩まれているかもしれないですね。
2.確認を2回で止めるコツ(不安になった時の考え方)
一つは確認は2回まで!3回は逆効果!という考えです。
なぜなら、3回以上確認すると、どんどん記憶があいまいになるのです。何が正しい状態なのかわからなくなってしまいがちです。
だから3回目の確認すると、かえって不安になるのです。不安になるから4回目の確認をしたくなるのですね。
4回目をすると、ますます確認の記憶があいまいになります。
ますます不安になって5回目、6回目と確認地獄から抜け出せなくなるのですね。
だから確認は2回まで!3回目は逆効果!と肝に銘じることが大切です。
もう一つのコツは確認した記憶や感覚がほんのかすかでも残っていれば絶対に大丈夫! と考えることです。
さっき確認したばかりなので、鍵をかけた記憶や、音の感覚、引っ張った感覚など、どれか一つは残っていると思うのですね。
鍵をかけた記憶や感覚が、ほんのかすかにでも残っていれば、絶対に大丈夫!
そう唱えることで、不安がずいぶん軽減されました。
不安になったら
●確認は絶対に2回まで!3回目は逆効果!
●確認の記憶や感覚が、ほんのわずかでも残っていれば絶対に大丈夫!
と唱えるようにしてみてくださいね。
確認をたくさんしているうちは、治ることは難しいと思います。
ですが2回でやめると治っていきます。
補足ですが、
●出かけた後の「思い出し確認」もしようか迷ったらしないほうがいい。
実は記憶をたどって安心材料をさがす「思い出し確認」も強迫行為なのです。
ですので、これもやればやるほど、強迫観念が執拗さを増して不安になってくることがあるのです。
そして、何度も記憶をたどることを止められずに疲弊してしまうこともあります。
ですので、思い出し確認も逆効果と覚えておくといいでしょう。
まだまだ確認強迫を克服するためのコツは他にもたくさんあり、カウンセリングの時にお伝えしています。
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