ワークライフバランスというのは、そもそもどのような思想を根幹にもつのか・・。いくつかの思想を紐解きながら、現代にあった本質を捉えていきたいと思っています。

そのひとつが、与謝野晶子の生き方、考えにあるのではないでしょうか。「五尺大から宇宙大まで自己を延長する、その自由をつかむために智力を磨けよ」とあります。フラクタルに家政から世界政までを一環して捉える、その一貫性ゆえに、持続的で、人生の目的に裏打ちされたワーク・ライフを積み重ねていくことができるように思います。

「盲目的な日送りをせず、まず自分の生きていきたいと望む意欲が人生の基礎。その意欲(=相)を実現することが人生の目的であることを徹底して知ること」
「いつでも自己が主で、家庭生活も社会生活も、自己の幸福のために、人間の作為するものであることを知る必要がある」
「目の開いた人間の意欲は狭い利己主義の自己のみに停滞せず、家庭生活、社会生活、国家生活、世界的生活までを自己の内容に取り入れ、最初は五尺大であった自己を宇宙大の自己まで延長するために、必要な自由を欲し、自己以外の権威に圧制されることを浴せず」
「私は生きようと望む意欲そのものが愛だと考える。愛は徹頭徹尾、自己の生に執着する心だが、利己主義の愛に始まり、宇宙を抱擁する愛にまで拡大されねば、愛自身の満足を得ない。したがって、愛は自由を要求する。その自由は何によってられるかという智力に富むことが重要である」


参考:婦人改造と高等教育
2010年、スタートしましたね。
今年も、よろしくお願いいたします。

今年は、寅年!うーん、気付けば干支がまた一周して、年女になってしまいました。肉食な自分を再認識して、ワイルドに、ダイナミックに一年を過ごしていこうと思っています。

年末年始は、家族との時間を大切にしようと決めて、両親や祖父母、兄弟と穏やかな気持ちで正月を迎えました。長期休暇になると、溜めこんでいた本を消化する時間にあてることが多いのですが、今回は本を積み上げたまま、おせち料理づくりをはじめ、家事に奔走しました。

普段であれば、なんとか省力化して、簡単に済ませようと思う家事ですが、家族との対話を重ねながら家事に向かっていると、なんだかホッコリした気持ちになりますニコニコ

今年は、ワークライフバランスをテーマに研究や活動の機会をつくるつもりです。斬新なテーマではなく、1970年代から取り上げられているテーマである分、手垢もつき、解釈も人によって異なる・・。だから、共感を集めることは難しいのですが、あえてこの問題に取り組みたい。

私自身は、「ライフ=人生」と捉えて、人間的な営みである「ライフ」タイムが、人のあり方、世界の成り立ちを学ぶかけがえのない時間であることを発見していきたいと思っています。

今年もみなさんのお知恵と勇気に刺激を受けて、前に進んでいきます。
どうぞ、よろしく音譜
NHKのプロフェッショナルにも登場された進藤奈邦子さん。世界保健機関(WHO)でメディカル・オフィサー(現職専門職の最上位ポスト)を勤めるパワフルな女性です。

脳外科だった彼女が感染症に興味を持ったきっかけが、次のように紹介されていました。

大学病院の外科という職場は、勤務が過酷。女性は男性の3倍以上働かないと認められないという職場だった。学生時代から微生物学に興味があり、ちょうど感染制御が注目されていた時期だったため、内科医に転向。その後勤務した国立感染症研究所でさまざまな国際プロジェクトにかかわり、アジア各国の担当者とのネットワークもできた。臨床経験があること、研究所時代のネットワークがあること、これらがWHOでは貴重な経験や財産として、国際機関での実績作りに役立った。

目の前に自分の力では超えられない壁があって、少し戻ってうろうろしていたら、色女人が「こんな道もあるよ」と扉を開いてくれて、思わぬ道が見つかったかんじです。

また、国際機関で働くというと、「自己主張を強くもち、競争意識を持って出世する姿勢が求められる」と思いがちだが、自分の強みを磨くのは大事である一方で、本当の意味でのダイバーシティ、人種や地域、宗教などの異なる人々の意見に耳を貸し、辛抱強い人が、国際機関のマネジャーとなっている点を指摘。

回り道をして専門性と人間性を磨いた、進藤さん。国際協力の舞台は、人間力を磨く格好の場所なのですね音譜