元に戻った|&大黒柱 | 子育てしながら◆公認会計士試験◆

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タイトルからして、「戻った」のですが。

 

といっても、どっちが進んでどっちが戻ったのか分からないですよね。

 

戻ったのは、勉強の方にです。

 

ただし完全に以前と同じではなく、行ったり来たりしている中で、現実がよく見えたり本音を知ることで、気持ちやスタンスは、その前の時と全く同じということではありません。

 

ここ数週間、仕事周りの現状を知ることができたという点と、夫の気持ちを知ることができたという点で、結果的には良かったと思っています。

 

 

でも収入は変わらないので、もしこのまま勉強を継続するとなると、当然に資金の元ネタは考えないといけないのです。

 

とはいえ、まずは「9月の直前答練の成績をマイルストーンにして今後の継続の方向性を決める」というスタンスに今一度戻ることになりました。

 

改めてそのことを再度書きますと、答練の結果が総合でC判定。

 

これを確保できれば勉強を続行、これに到達できなければ仕事をしながら勉強する方向に重きを変える、これが元々の立ち位置です。

 

 

 

 

夫の揺れ

一言でまとめれば、夫の気持ちが揺れています。

 

独立してもいいんじゃないと言っている時期があったり、派遣でとりあえず働くのが妥当じゃないと言っている時期があったり、正社員で働くことを軸に考えることも大切だよねと言っている時期があったり、まずは勉強を固めるのも必要と言っている時期もあったりします。

 

私が「こういう考え方もできるよ」と言えば「うんそうだね」となる。

 

たぶん悪気はないので、どれも本気でいいと思ってくれているんだと感じます。

 

「嫁ブロック」という言葉、私は好きではないけれど、我が家は「夫ブロック」はないものの、常に揺れてどれも「イエス」なのが問題のような気がします。

 

 

しかしそんな夫からは、「自分はなんのために働いているのか」という愚痴が出てきました。

 

そうなんです。

私が「そこまで言うなら働くよ」と言い出したのも、夫のこの愚痴を口にしたのがきっかけになりました。

 

でも現実は甘くないことを、夫は忘れています。

 

 

 

 

はざまの夫と私

自分の家のことを書くのは気が引けますが、ここは書いてしまうことにします。

 

(自分自身のことを語るのは自分で腹を括ればいいのでそれとは違うので躊躇います。)

 

 

夫は私より年上で、もう定年が向こう側に見えかけている年齢です。

 

夫は40過ぎて私と結婚したのですが、ところが30代のうちに、結婚相手もいないうちに家を建ててローンを背負ってしまっていました。

 

夫のお母さんは、家持ちの立派な息子という認識でいたのかもしれませんが、独身女性からすると、自分のイメージで家を建てられないため大きなマイナスポイントを抱えていました。

 

私もそういう家と結婚するのはためらいましたが、夫の人となりが本当に好きでしたし、なんか「あれ、私たちは結婚するよね」と思ってしまったというか。

 

 

でもマイナスはさらにあって、これは結婚してから私が「何か変」と思って根掘り葉掘りで見つけたものなのですが、彼名義の借金がそこそこありました。

 

夫は、もうダメだと観念して告白した時には、離婚覚悟でいたようです。

 

でも私はそれに「じゃあ一緒に返していきましょ」ってさらっと返事をしました。

 

で、娘が生まれるまでの間、私も派遣社員で働いて返済していきました。

 

(その頃の夫は転勤の可能性がすごく高かったので、派遣社員という働き方を選びましたが、結果的には同じ地に10年いるので、本当は正社員という働き方もありだったかもしれません。)

 

 

あと、ファイナンシャルプランナーさんに相談して家計の見直しをしてもらったり、保険の契約を工夫して貸付金を清算したり、住宅ローンの借換をしたり、かなり積極的に彼の支出を軽くしました。

 

ただその分、「お金の管理は私の方が詳しい!」と自負している夫のお母様がすごい剣幕で怒ってしまって、私は夫の実家を出禁になりました。

 

そこは仕方ないです。

 

ただその出禁になった夫の実家が、実際は夫の名義の夫の家なので、そう、つまり住宅ローンを背負っていながら今はその家に住んでいないという現実があります。

 

幸いにも、夫が転勤となって地元(家がある)から離れて、家族ごと「帯同する」という形をとることができたので、今は家族三人で会社の借り上げ社宅の賃貸で安く住めています。

 

 

あとは、これは時代だなと思うのですが、夫の給与の基本給が全く上がりません。

 

職級が肩書きに比して低く設定されていて、責任は大きいのに基本給は低いという現実がここ10年ほど続いています。

 

中国に単身赴任して戻ってくれば、職級も上がるだろうと見込んでいましたが、帰任と同時に上級の人からのパワハラが凄くて、上がるタイミングを失ったまま。

 

一番気持ちが萎えてしまっているのが夫自身なので、そこを私がネチネチ言えばひたすら傷つくだけなので、一切触れないようにしています。

 

会社に行けなくなる時もありましたが、周囲が手を回してくれて、だいぶ気持ちが和らいで半月ほどで復職し、パワハラ上級職の人からも離れましたが、ただ、給与の問題はそのまま。

 

中国から帰任した直後は、転職ををかなりすすめましたが、結局、夫が気持ちが傷心の内向きのまま、転職のタイミングを失って、もう今では転職は難しい年齢になってしまいました。

 

 

 

ファイナンシャルプラン

先にも触れた通り、夫の借入が発覚した後にファイナンシャルプランを組みましたが、その頃の夫はまだ「昇給する」前提でいたのですが、今はもうその前提が崩壊しています。

 

その当時の計算でさえ、夫が亡くなった後に老後費用がないのは、私の方で、私の老後資金がマイナスだったのがショックでした。

 

ゼロじゃなくてマイナスなんですよ。

 

夫の寿命前提ならゼロなんですが、私の方が長生きするので結果的に実態はマイナスです。

 

 

現在のところ、夫の基本給が昇給していないので、退職金も当初の見込みからはだいぶ低くなるでしょうし、夫の借入が発覚した直後にファイナンシャルプランナーさんと相談しながら保険だの借換だの必死にやりくりしましたが、結局は清算できなかったので、そして今もまだそれが残っています。

 

加えて、私の予備校の費用と、あと私が働かないことによる毎月の赤字の累積。

 

それでも私がドーンと構えられているのは、夫の住宅ローンが残っているものの大部分は返しつつあること、建てた家の場所の地価が当時よりあまり下がっていないこと、固定資産という武器があると見込めているので、勉強していられます。

 

あと、私の実家の方に、簡単には現金にはならないけれど資産がわずかですがあるので、あと1年くらいはどうにかできるかなと見ています。

 

 

ただ、それもこれも、私が年収500万円くらいの年収があれば、その心配はいりません。

 

今は年収300万でも生活できますが、この先も夫の給与が増えないことと、退職金が見込みより低いであろうことと、私の老後資金がゼロであることを考えると、年収は遠くないところで500万円ほどにならないと、我が家は苦しいなあと思うんです。

 

派遣社員で今はまかなえても、10年以内にある程度の収入がないと苦しくなります。

 

 

だけど、日本の経済社会というものは、敗者復活がないんですよ。

 

私は大学卒業してからは個人事業主で開業しましたし、いわゆる人事の目線からすると個人事業主はキャリアとしての評価をしてくれません。

 

そんなことありませんというキャリアプランナーさんもいますが、それは励ましの気持ちからであって、現実はなかなか「評価しにくいですね」といって、スタートの年収が、かなり低く設定されます。

 

女性で、子育てをして、正社員歴がなくて、派遣社員歴ばかりで、自営業経験者。

日本はこれを好んでくれるような社会風土ではないです。

 

こんな私を喜んでくれるご縁は、相当しっかりと探さないと、なかなか見つかりません。

 

Web系の言語ができようが、会計が読めようが、そんな女性で40代を好んで採用してくれる風土はそうそう出会うことはできません。

 

ゼロではありませんが、それを受け入れてくれる、認めてくれる、ウエルカムしてくれる会社さんと出会うには、相当な根気を持って何社も回らないとと思います。

 

 

それとこれは資格の特徴だと思うのですが。

 

簿記2級を持っていても、会社からは資格手当がつくぐらいですし、年収の底上げになるようなインパクトを持つような資格は、いわゆる士業など何千時間も勉強しないととれないようなレベルではないと、その領域には到達できません。

 

夫から「合格できないのか」と迫られましたが、申し訳ないと謝るのみです。

 

でも一つ言わせてもらったのは「頑張ったらとれる資格は資格手当としてなら報酬は得られるんだろうけれど、年収を底上げするような資格となれば、会計士だけじゃなくて他の資格も含めて、何千時間と勉強して成果を出せた人にしか与えられないものだと私は思う」って。

 

「誰もが頑張ればとれる資格じゃないから人より大きい報酬が得られるものだと思う」って言い切ったので、そこは夫にもグサリといったんじゃないかと思います。

 

人が本を読んでわかるレベルの専門知識ではなくて、一つの専門に特化した概念や根本理念から理解した上で、それを人にアウトプットできる専門家が専門家になれると私は思っています。

 

そこが、資格と専門家資格の違いなんだと。

 

だからこそに、専門家としての価値が認められ報酬を得られるんだと思うんです。

 

「私は、ある程度の年収を得たいと思うなら専門家になるというルートがあると思っているし、だからこそこの勉強を続けているところはある」と夫に突きつけました。

 

 

勝間和代さんがYouTubeで言っていたのを見たことがあるんですが、40代過ぎた女性が未経験から年収を大きく稼ぐためには、1営業成績を上げて実力を積んで転職を積み上げていく、2税理士会計士などの士業、3不動産投資、ということを話していらしたのを見たことがあります。

 

私には3はないですし、そこは興味がないので、興味がないことで稼ぐのは難しいです。

 

「営業で成績を上げていけば将来的に500万もあり得るだろうけれど、その分、残業も休日もなくなるので、私の代わりに家のことをしっかりと全部回せるようにお願いすることになります」って夫にも相談してみたけれど。

 

 

私の老後問題、年収500万は必要問題、士業の合格問題、それと自分は転職を諦めたことなどから、夫が最終的に出した言葉が、「まずは9月まで頑張って勉強してくれ」でした。

 

 

 

結局ね。

 

我が家は、大黒柱が交代することになるかもしれません。

 

いやいや、もう既に意思決定の部分で見れば、私が大黒柱であって、その大黒柱が働いていませんという理解の方が正しいのかもしれません。

 

 

夫も会社員人生、荒波に向かってかなり頑張ってきたのは、すごくわかります。

 

ただ時代が悪かった。

 

タイミングも悪かった。

 

 

だけど、私でよかったねって、私は強気に思っておくことにしている。

 

10年前から思っている。

 

だって私がいなかったら、とっくに夫は首が回らなくなっていたのは必至。

 

 

 

ただ、第二の大黒柱がどうも弱いもんで、なかなか合格できてない。

 

だから「俺は何のために働いているのか」というセリフを夫に言わせてしまった。

 

そこは、本当にごめん。

 

わたし、強くならないと人生詰むなと思っている。

 

 

この会計士の試験が合格できなくても、いろいろと策は練っているけれど。

 

だけどどうせ生きていくなら、やりたいことで生きていきたいよね。

 

当然、やりたいことはこの「会計士」なのかを何度も自問自答している。

 

そしていつも出てくるのは、やっぱり「会計士」だなという心の声。

 

 

私、ちゃんと自分に挑まないとって。

 

まだちゃんと自分に挑戦でききっていない。

 

甘い自分がすぐに見え隠れする。

 

昔に比べたら、だいぶましにはなったけれど。

 

でもまだ。

 

 

 

大黒柱としての責任、代理でも補佐でもなく、メインになりつつある。

 

夫も大黒柱。

 

でも夫の大黒柱は、私たち三人家族の精神面の絶対的支柱。

 

娘も私も、夫がいるから楽しく生きている。

 

 

そう、我が家は大黒柱は2本で、外と中が交代してくべきなんだろうな。

 

ちょっと今気づいた。

 

 

うん。良い発見だ。

 

よし、これで今日はおしまい。