先日、ツイッターのTLに、小学3年の女の子が簿記3級を合格しました!というのが流れてきました。
すごい!素敵!
どうやら、お父様が公認会計士で、お母様が薬剤師さんのご家族のようで、既に簿記初級は昨年のうちに取得済みとのこと。
しかも公文もしており、数学は中2の連立方程式Hを、国語は小6のFを学習中ということで、公文的に表現すると3学年先以上を学習中ということです。
ツイッターはお母様がやっているようなんですが、それ以上に、とにかく簿記は娘さんご自身が「やりたい」という気持ちで向かっているのがガンガン伝わってきます。
とまあ、こういう話を聞くと、ついつい隣にいる自分の娘を見てしまうのが親の悪いところで。
もちろん比較する気持ちはないけれど、どんな反応を娘がするかを知りたくなり、つい、ツイッターを見せてしまいました。
娘の反応は、「え!?お母さんの勉強と同じやつ?子どももできるの!?」という反応がまず最初。
次に「この子かわいい〜💕」を連呼。
あとは、ずーっと「ふーん」を何度もつぶやくので、「簿記やってみたいとか思っているの?」と聞いてみた。
「ううん、今はピアノと公文でちょうどいいから」って。
淡白な回答がさらっと帰ってきました。
「今は『限界』ってほどではないけれど、ちょうどいい量だし、これ以上増えて限界になるのは無理かなって思うし、限界は今じゃなくてもうちょっと、うん、まだいいや」って。
「そ、そうなの。限界を想定したの。
びっくり。すごい、それだけでも偉いと思うよ。」
■ 今年の目標(娘Ver.)
我が家は、まだいろんなものが足りないから、こんな風に素敵な家族っていうにはほど遠いけれど、娘に対して親ができることはできる限り向き合っていきたいと思っています。
やっぱり親が自分の受験を抱えていると、自分が「娘にやりたい」と思っていることを全部するのは難しいなと思います。
働いている人も同じジレンマを抱えているでしょうし、受験生だからできないというわけではないですが、そこは、物事の切り替えの上手さや、柔軟さ、手際の良さ、睡眠時間の最低量、その辺でお母さんごとに差はあるように思います。
あとは、お受験をするかしないかも。
我が家は公立でという考えがありますが、逆に、公立だかこそらしっかりと基礎力を小中と抜けがないように固めないといけませんし、幼児期と就学前後は少し他の一般家庭よりは厳しいかもと思うぐらいでした。
私自身の会計士の勉強は当然ながら、娘の学力をどう作っていくかはけっこう悩みました。
私の「子育て・勉強編」の価値観は、ベースに「自分の力で生きていく子にするのが私の務め」というのがあります。
私の本性は、どちらかというと教育ママに偏りがちなので、そういう自分を抑えつつ、娘を一人の女性として彼女の意思を尊重するように、そして時々厳しく、この先自分がやりたいことを見つけた時には根気よく取り組める子にしたいなと考えています。
そのベースに公文式があったのは事実です。
小学1年生から2年生になる頃、「できないこともくりかえしたら上手にできるようになるからだいじょうぶ」ということを、公文以外の別の何かでつぶやいたので、この時には本当に嬉しかったのを覚えています。
そこから、だんだんと公文の勉強内容が、学校の勉強よりも先のことをするようになり、未知の学びを自分の力で突破していくことを何度も何度も経験するようになりました。
もともと、娘は超がつくほどの保守的なタイプで、食べたことのない物やったことのない遊びには強く抵抗するタイプだったので、公文が進むたびに毎回「難しい」を連呼していました。
それが小2の終わりの頃には、「難しいと思うものもだんだんできるようになる」と自信をつけるようになってきました。
知らない漢字があっても、「お話の流れで見当がつくし、読んでいくうちに意味がわかるようになる」と、自分の読解力より少し難しいと感じる本も読むようになりました。
辞書も抵抗なくひくようになりました。
公文は算数数学で評判が高いですが、教材の素晴らしさからいくと、国語の教材は本当に優れていると私は思っています。
その国語で、今月からついに中学教材に突入しました。
とりあえずスタートは「シートン動物記」からだったので、いつも通りな感じで取り組んでいるようで、ちょっとホッと。
実は少し前に、小6のF教材で「国会」やら「赤字国債」といった概念的に難しいものが出てきた時期があって、その時には「わからん!!」と怒っていたので、とりあえず「ふーん」と言いながら解いているうちは、ニコニコして見守れます。
算数は、分数の加法/減法/乗法/除法を順番に進めていって、軽々と解けるようになってきたので、そろそろEが終了します。
でもFに入ると、分数の一つの式の中で、加法/減法/乗法/除法がいっぺんに出てくるので、カッコを使いつつ上手に解いていかなければなりません。
娘、けっこう考え方が固いので、こういう器用さを求められる算数は強敵なんじゃないかなと、ハラハラしています。
と、いろいろ書いたのですが、いいたいことは「私は子どもに寄り添うことを選んだ」ということです。
それよりも会計士の勉強に特化して早く合格する方が家族を幸せにする、という人もいるでしょうし、お母さんが自分の勉強をしていたら子育てはちゃんとできないでしょ、という人もいるでしょうし。
どちらも正しいですし、どちらもすぐには選べません。
子ども一人ひとり性質も違いますし、放っておく方が伸び伸びと自立して学びを吸収していく子もいます。
一人でぐいぐいいくにはちょっと不安げで、隣に親の存在があってこそ伸びていく子もいます。
兄弟でも違いますし。
お父さんの関わりの程度にもよりますし、「私の場合」「娘の場合」「我が家の場合」のベスト・・・ベターを選んできたら、今はこうなっているだけです。
勉強で苦しいなと見えれば声をかけて、駄々をこねる時もイヤイヤ言う時も寄り添って、時には叱ったりするけれど、できるだけ誘導しないように、でも続けてもらえるように。
で、今年の目標は、「自分がやったその結果で何かを変える体験を積む」です。
自分がやったことで周りが変わる、それをそろそろしっかりと自分の頭と心で学ぶ時期だと思うんです。
自分が取り組んだことで何か良い成果を出した、これは公文や漢検などでだいぶ成功体験を得てきたと思うんです。
今度は、やったことで自分以外の変化を見ることとそれを感じることが一つの課題。
ちょっとテーマとしては高い目標なので、22年で得られる経験ではないと思うのですが、いつかはと思っています。
本当は、ボランティアで「自分が貢献する」ことをシンプルに体感してほしいのですが、ここはもう少し先でもいいかなと。
報酬とか頭の中にない状態で、自分がただ無心に誰か何かに尽くすことを当然のことになってほしいなというのが境地としてあります。
見返りがなくても自分が満たされる世界観を知ってほしいです。
そうすると、自己評価で自尊心を形成していけるので。
ただ、こうい献身的な行為は一歩間違えると「自己満足」になってしまうので、まずは、「自分が関わることで周りが変わる」という事実をちゃんと積んでほしいなと思うんです。
たとえば、娘は朝は嫌なことがあるとすぐに機嫌が悪くなるんですが、「あなたがいつまでも仏頂面でいると家族がみんなイライラするんだよ」ということを、最近よく言っています。
自分と他者は連動しているということを気づいて〜。
こういう生活の小さなことからでも、そして影響が小さくて短時間でも、自分がプラスのことをしたら良い変化が、自分がマイナスだと悪い環境がでてくることを、身をもって知ってほしい。
だんだん「客観」が出てきてほしいなぁという、成長の過程を感じています。
そういう意味で、時間はかかるけれど、必要な成長の今です。
あー。書いた。
でも、ここに書かせてもらったことで、かなり娘のこれからについて考えをまとめることができました。
ありがとうございいます。
勝手に読ませてしまいました。(すみません)
実は、ここの「娘の今年の目標」を書き始めたら、ぜんぜん煮詰まらなくて、年明けから今日までずっと、書いたり消したりを繰り返していました。
ちょこちょこと考えを煮詰めて、ようやくです。
さてと、一つ荷物を降ろせたので勉強再開です。
もう一つ、自分の目的の構え方が煮詰まっていませんが、それはまた形になったらまた今度。
今日は講義を中心にすすめます。