女性と資格 | 子育てしながら◆公認会計士試験◆

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今日は午前中から娘と一緒に、イカを開いて塩辛の下ごしらえをしました。

 

昨日は朝漁れの地元港の生しらすを見つけて、スルメイカも見つけて、昨夜の晩酌は生しらすで満足、来週の晩酌も塩辛で万全、ちょっとテンション上がり気味な週末です。

 

 

■ 女性と資格

 

先週、YouTuber会計士さんが「会計士のコスパは悪いからとることをお奨めできない」的な動画を配信し、会計士界隈で大きなブーイングが巻き起こりました。

 

私も動画を見たんですが、いろんな争点があって、納得できるものもあれば、ちょっと首を傾げるものもあって、まあ、考えは人それぞれなので。

 

その会計士さんについてどうこうというのは全くありませんが、ふと、その時に自分の中に湧いてきた思いがあります。

 

「女性にとっては資格は強い味方だよねぇ」

 

 

■ 事務職の限界

 

女性で事務職の人は、男性事務職よりも割合が高いです。

 

入社当時から総合職スタートで働いてきた人というのは、上場企業には多いものの、中小企業の女性社員の場合は、事務職か営業かというパターンは多いように思います。

 

マーケティングやってきました、営業企画を◯年しました、調達やバイヤーをしてます、品質保証してました、リサーチャーしてました、貿易業務や物流の管理してました…みたいに、特定の職種でキャリアを積んできている女性は、決して多いとはいえないのが現状だと思います。

 

それに、入社当時は総合職でキャリアを重ねても、妊娠出産子育てという時期に、そのキャリアから外れて事務職に異動したり、子育てが一段落しても元のキャリアに戻れないなど、なかなか男性のようには働けない女性はいます。

 

たとえば子育てをしている間は思うように仕事ができなくて、キャリアを中断してしまった女性が、「子育て後」になった時に身の振り方に悩むケースも珍しくありません。

 

 

私は派遣なのでよく思うのですが、派遣の事務の場合だとExcelとWordとPowerPointが自在にできれば、ほぼそこが天井。

 

マクロやAccessは、大量データや特殊な場面に限られるので、派遣でそこまでは求められないことがほとんどです。

 

そうなると、淡々と黙々と事務職をするのが肌に合う人もいる一方で、やっぱり仕事をするなら「やりがいが欲しい」と思う女性も当然にいるわけで、後者の人にとってみると、女性=事務職という固定枠に息苦しさを感じる人もいます。

 

 

そんな時、多くの女性の頭に浮かぶのが、資格。

 

 

経験ゼロの職種でも、資格があれば、チャンスが出てくる。

 

もちろん経験ゼロは不採用という現実も多いわけですが、実務経験がものをいう職種もある一方で、資格の有無次第の職種もあります。

 

その許認可がないとできない業務や取引、その資格が独占している専門業務、そういうものは、特に資格の優位性が発揮されるところだと思います。

 

キャリアや実務経験よりも、資格が欠かせない職種、資格は必須ではないけれど知識の土台として資格は必要とされる職種、そういう側面が強い仕事は、子育て後の女性が取得する資格としては、とても狙いどころだと思うのです。

 

資格を持っていれば安泰と思うのは間違いですが、キャリアが中断しがちな女性や、事務職の経歴しかない女性の場合は、資格が身を助けることも考えられます。

 

 

話は少し戻りますが、YouTuber会計士さんが、「資格をとっても食えない、会計士の年収は低い」という言葉がありましたが、女性に限って言えば、資格はキャリアの土台にもなりますし、資格をとることで年収の底上げが図れることもあります。

 

これは別に会計士の話ではなく、簿記の資格でもそれは十分に言えることだと思います。

 

男性から見れば、あるいは高学歴の人から見れば、確かに資格を取るまでの時間や費用に比してコスパは悪いのかもしれませんが、女性にしてみると、立ち位置が低いところからの資格取得は、大いに効果を感じられるのではと思います。

 

会計士を目標とするのか、税理士を目標にするか、簿記なのか、社労士や行政書士なのか、保育士なのか司法書士なのか、それはそれぞれなのですが。

 

 

Instagramを開くと、社会人の勉強垢には、女性や子育て中のママが資格勉強に奮闘している姿を多く見かけます。

 

男性も当然に資格をとるために勉強している人もいるのですが、女性の思いと男性の思いは少し違うように思います。

 

男性の資格の取り方は、どちらかというと、今の仕事に必要で延長線にその資格があって、業務上の必要性があって取り組んでいる方が多いです。

 

あとは、我々就職氷河期世代の男性の場合は、今のポジションから抜け出るために、勉強している人も見かけます。

 

 

理由はそれぞれなんですが、女性については、キャリアの延長線上の資格を取るというよりは、キャリアがないところからのスタートが多いように思います。

 

 

最後に自分の話になりますが。

 

ここ数年、受験に合格することだけを考えてきましたが、最近は派遣の仕事を探しながら、簿記の資格を社会人として取得しておく現実も感じています。

 

実務経験の中に、仕訳をきる仕事(起票処理)経験があるので、Excel事務+精算という仕事では何度も声がかかるのですが、社内審査や他社競合で、簿記有資格者の方が採用されて自分は落ちてばかりです。

 

派遣だし、資格の有無が有利不利を決定づけています。

 

私は受験を主軸にしているので派遣社員での働き方を選んでいるので、それは資格を取らなかった自分の甘さなのですが、一方で、正社員になると話は違います。

 

経理の仕事は、資格も優遇されますが、実務経験も大いに重要で、簡単な出張費精算から始まり、売掛金の管理、月次決算、年次決算、決算業務とレベルが多岐にわたり、資格も実務経験も両方必要という業種です。

 

簿記1級を取得していても、実務に決算業務の経験がないと簡単には採用されないこともありますし、簿記1級を持っていれば大丈夫とも言い切れません。

 

 

自分の目標(目線の置き方)と、自分の現実(立ち位置)と、やりがいを、うまくバランスを取るのは難しいなと思います。

 

あとは、家庭を持っている場合は、子どもの年齢や、夫の意見などでも左右されますし・・・。

 

 

何度考えても、結局は答えが出ないぐるぐるをエンドレスに続けてしまいます。

 

 

ただ、出ている答えもあります。

 

資格は女性を助けてくれる。(ケースが多い)

 

 

ということで、私も資格に助けてもらえるよう、資格を取るべくがんばります!